だんだん踊ることがつらくなり最終的にはコスプレ一本に
――そこからコスプレイヤーとしての活動を広げていった。
千歳 そうですね。まだコロナが落ち着いていなかったので、家で衣装を着て写真を撮る、宅コスが多かったですけど、イベントがあれば行きました。ほかの『鬼滅の刃』のキャラクターや、別の作品のコスプレもするようになって、写真もSNSに投稿していました。
ただ踊り手の活動で人間関係に傷ついた経験があったので、最初の2年ぐらいは、仲よくする人をある程度決めていました。あまり積極的に交流を広げないようにしていたんです。
――コスプレを始めてからも、しばらくは踊り手と並行していたんですね。
千歳 はい。コスプレを始めた直後に名古屋へ戻ったんですけど、最初の2年ぐらいは両方続けていました。名古屋では「アコスタ(acosta!)」や「コスサミ(世界コスプレサミット)」に参加して、好きな作品のコスプレをしていました。その間も踊り手は続けていたんですけど、だんだん踊ることがつらくなって、最終的にはコスプレ一本になりました。
コスプレでは「楽しい」が勝って逃げ出さなくなった
――コスプレも容姿で比較されることが多いと思いますが、つらくはなかったのでしょうか。
千歳 少なくとも私が目にしている限り、コスプレで叩かれたことはないんです。それに、実際に交流を広げてみたら、優しい人が多かった。今でも友達の隣に立つと「なんで私、こんなに地味なんだろう」「みんなかわいいな」と思ってしまいます。でも、逃げ出さなくなりました。
――なぜ逃げ出さなくなったのでしょう。
千歳 友人と一緒に遊ぶことが純粋に楽しいからですね。今でも心の中では比べてしまいますけど、それ以上に「楽しい」が勝っているんですよ。アイドルのオーディションでも、踊り手の活動でも、周りと自分を比べて挫折してきました。でも、その経験があったから、今は続けられているのかもしれません。

