ラッコ観察の“ベストシーズン”は?

 しばらく遊歩道を歩きながら海面を見つめていると、なんとさらに2頭発見。

水面に浮かぶ2つの影

 横にローリング、前後に水中でクルクルと回転するのが目を引くが、これは汚れを落としたり、毛づくろい(グルーミング)をして体温を保つためで、冬の北海道の海で生きるには欠かせない動きなのだという。

寝返りするように横にクルクルと回り……
 

「夏は日中の霧が濃く、冬はラッコの出現を待つには寒さが厳しい。今は結構ベストシーズンかもしれませんね。ラッコ好きで、鳥羽水族館と浜中町をハシゴしてくださる方もいて、『見られました……!』と目をうるうるさせて報告してくださった時には、あぁ、よかったなあと。

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 ただ、こればっかりはどうしようもないんですが……。たまたま立ち寄ったらすぐに見れた、という人もいれば、3日いても見られないときもあるんです。浜中町観光協会のSNSでラッコの様子を定期的に発信しているので、チェックしてみていただけたら」

前後に回転も!

ルパンの聖地、絶品ソフトクリームも

 お盆やGWなどの連休には、駐車場が埋まってしまうほどの混雑になるのだとか。とはいえ、浜中町の見どころはラッコだけではない。

「たとえば、浜中町はモンキー・パンチ先生の出身地で、“ルパンの聖地”としてファンの方が多く訪れます。生前から浜中町のPRのために力を貸してくださっていたご縁もあり、今年4月、霧多布岬から近い温浴施設『霧多布温泉ゆうゆ』が『ルパン三世の湯』としてリブランディングオープンしました。

 あとはソフトクリームがとってもおいしいですよ! 浜中町の生乳は濃厚で、ハーゲンダッツの原料としても使われているんです」

岬の先端に向かって泳いで行った

 藤原さんは「これからもラッコが見られる場所であり続けたい」と語る。ルールを守り、静かに見守る人たち。そのまなざしの先で、ラッコは今日も波に揺られている。

写真=深野未季/文藝春秋

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