マイケル・ムーアが語る「なぜトランプの顔はオレンジ色なのか」

なぜトランプの顔はオレンジか？

「トランプの顔がオレンジすぎて、色調整の作業が大変だったんだよね。それがトランプなんだし、僕はむしろオレンジを強めようと思ったけど、担当者によると、すでに10段階で9とのこと（笑）。そこで僕は気づいた。あれはわざとやっているのだと。人の気を散らせるためだよ。顔をオレンジにすることで、人はそれを話題にする。そうやって笑われることこそ、彼の望むところなんだ。彼は世界との戦争を始めているんだから。彼をばかにしていると、ひどい目に遭うよ」

　今作ではまた、トランプが選ばれる土壌を作ったとして、民主党も叩かれている。

「共和党と同じ層から資金を募るようになり、そのせいで変化が阻まれてしまった。本来ならば、民主党は、そうなることから世の中を守るべきなのに。そして今も民主党は、トランプを弾劾したら、（副大統領の）ペンスが大統領になると恐れている。ペンスごときにビクビクしているなんて、信じられないよ。なぜリベラルはそんなに臆病なのか。その答えは、観客の皆さんにも参加してもらって、見つけていきたいね。それを見つけ出すまで、この映画は完成しないんだ」

　この映画が語ることはシリアスだが、自分は決して悲観主義ではないとムーアは語る。

「将来自分はハゲるだろうと思っていたのに、そうはならなかったし」

　そう、希望はあるのだ！

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