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忘れたいほど今年も嫌なことがあったんでしょうか

 そんなクリスマスソングが流れ始めるころから、いそいそと各組織各企業各団体各コミュニティで「忘年会」とかいう戦いの火ぶたが切って落とされます。お前ら酒飲んで忘れたいほど今年も嫌なことがあったんでしょうか。何というか、忘年会なら日ごろ仲良くなくても遠慮なく誘っても良いという法律でも施行されたのかというぐらいに、各種団体から「お前どうせ年末ヒマなんだろ。顔出せや」とばかりに宴会の誘いが来るのです。わざわざご丁寧に告知サイトまで作る馬鹿までいて「いざ、居酒屋」って鎌倉武士団かよ。

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 しかも会費制だと? 人様を呼びつけておいてカネを払わせるとか、何を考えているのか理解できませんね。出席を伝えるメールを打つ手が震えます。ふざけやがって。その会費に見合った価値があるとお前は言うんだな。武士に二言はないな。というか忘年会で久しぶりに会った人に離婚や借金に関する人生相談をされたり、社長の愛人話を聞かされるなど酒がまずくなり正直許されないと思いますし、宴会の品質管理を徹底していただかないと困るんですよ。先日も、岩崎恭子の離婚原因となった不倫相手だと名指しされた上場PR会社の取締役がしめやかに辞任のお知らせをIR出されてて、きっと関係者一同手叩いて喜んで酒が美味いって盛り上がると思うのです。お前ら性格悪くないか。

忘年会が好きだ。大好きだ

 そもそも勤め先や取引先、関係団体その他の忘年会って、意味あるんですか。酒の力を借りないとコミュニケーションが成り立たないような上司部下同僚取引先の集まりなの。どうせ社長の愛人話やハゲの進行を確認する程度の話しかしないでしょ。ホテル借り切ってみんな集まって話してることは自社の業務報告や同業他社の悪口とか終わってると思うんですよね。他に言うべきことはないの。

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 だいたいどんなにフレッシュなベンチャー企業を謳ってても、社員が200人ぐらいを超えたところでみんな顔と名前が一致しなくなり、部門同士で争いが始まり、上司の出来不出来でボーナスの金額が変わり、誰が誰より上だ下だと論評が始まるんです。入社年次の古いお局が誕生して社内政治が始まるころには古くから成長を支えてきたプロパー社員と、途中から高給やストックオプションをもらって入ってきた中途採用組が対立し、儲かるほどに顔面の品質重視で入ってきた働かない若い女性社員を巡って幹部社員の主導権争いが始まるんですよ。結局組織を動かしているのはカネと女。そういう生々しいのがスケてみえる忘年会が好きだ。大好きだ。