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“有村架純の恋敵”18歳小野莉奈が語る「女優になりたいってお父さんにいつ言うか問題」

小野莉奈18歳「学校帰りのインタビュー」 #1

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初めての長ゼリフに挑んで思ったこと

――ドラマの役も、ちょっと大人びているところがありますよね。第2話ですが、担任の末永に惹かれているクラスメイトの黒岩晶(岡田健史)に向かって言うセリフ、「でも少なくとも私は末永とは違って」……。

小野 「自分が多少傷つくくらい覚悟してここに来てるから」。

 

――それです。けっこう長いセリフで。

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小野 あんなに長いセリフ、ドラマのお仕事で初めてでした(笑)。強気のセリフなので、お芝居も言葉を強めに言おうと準備してドライに臨んだんです。

――ドライって、カメラを回さないリハーサルのことなんでしたっけ。

小野 そうです。で、私が強気の演技をしたドライが終わった後に、監督の塚原(あゆ子)さんに「もうちょっと健気さが欲しい」って言われたんです。「るながドラマを観ている人から応援されるような可愛さを出してみて」って。それで、本番までの間に頭をフル回転させて、自分の演技プランを一回なしにして、必死で整理しました。なので、あのシーンは自分でも不安ばかりだったんです。

 

靴下を履いていたから「ツーっ」て

――その不安な感じが、そのまま役そのものに当てはまっていたのかもしれませんね。

小野 私も自分でオンエアを観てて思いました。けっこう不安定な感じが出ているって。あと、あのシーンで覚えているのは黒岩くんの腕力。私は「帰れ」って黒岩くんの家から押し出されるんですけど、その力が思ったよりも強くて「こんなに押されるんだ」って。

 

――あはは。そんなことを心の中で思ってたんですか。

小野 私、靴下を履いていたんですけど、フローリングの部屋だったので、すごく滑るんです。ツーって押されながら「こんなに押されるんだー」って思ってました(笑)。