人類で初めて月面に立ったニール・アームストロングの歩みを描く映画『ファースト・マン』が公開される。昨年末、『ラ・ラ・ランド』(2016年)のデイミアン・チャゼル監督と再びコンビを組んだ主演のライアン・ゴズリングが来日した。チャゼル監督によれば「初めてライアンと話したのは、もともとこの作品に出てもらうためだった」という。
「『ラ・ラ・ランド』が先に製作されたけど、これはイマジネーションを自由に羽ばたかせる映画でした。だけど、本作は設定からセットまで史実に忠実に描いた作品です。世界屈指の偉人を演じる僕にかかるプレッシャーも半端ではなかった。だけど、ダイナミックな画面、愛と友情が心に訴えかける点では、ミュージカルだった前作と変わらないエモーションが湧き上がる作品だと思いますよ」
妻役のクレア・フォイが「才能に溢れている」と絶賛したライアンの演技。彼にとって「非常にチャレンジングなものになった」ようだ。
「大変だったのはNASAの専門用語を勉強することでした。普段の生活で絶対に使わないRPCNやORUなんて言葉がマシンガンみたいに劇中で乱れ飛ぶんだもの(笑)。用語を理解してないとセリフで表現できないんです」