昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

genre : エンタメ, 芸能

芸人はおしゃれな人たちっていうイメージありました?

おぐら マキタさんが芸人を目指していたころは、芸人はおしゃれな人たちっていうイメージありました?

マキタ おしゃれというよりは、そういうものとは無縁だったね。たとえば、たけしさんがイッセイミヤケを着ていても、気概としては「俺が着てやってるんだ」というか、ブランドよりも自分のほうが価値は上で、ブランドそのものを相対化させて台無しにするような、価値を転倒させてきた人たちだと思って見てた。

 

おぐら それは貧困層出身のラッパーがハイブランドを着ていることにも通じますね。成功の証でもあり、マウントをとっている。

マキタ たけしさんも決して裕福とは言えない足立区の出身だからね。

おぐら 歴史的に見ると、1981年にはタモリさんが、1982年にはたけしさんがベストドレッサー賞をもらってます。

マキタ 今でも覚えてるけど、そのベストドレッサー賞の受賞スピーチで、たけしさんが「おしゃれの基本は白いパンツについてるウンコです」みたいなことを言ったんだよ。だからもうおしゃれに関心があるとか以前に、トリックスターとして憧れてた。

おぐら その後のとんねるずが当時ブームだったDCブランドの服を着ていたのは、事務所のイメージ戦略だったと聞いたことがあります。

 

マキタ お笑いに若者文化の感覚を取り入れる感じね。90年代にはバラエティ全般がそういったストリートカルチャーを意識した番組作りを目指していたけど、そこに乗り入れてきたのがSMAPだった。

おぐら その頃はもう、ストリートファッションが覇権を握って、モードをおびやかす一大勢力になった時代ですね。

マキタ 今は芸人でもファッションに気を遣うのが標準装備になって、前髪を揃えたマッシュルームカットみたいのが増えたよね。

おぐら ハリウッドザコシショウのスキンヘッドは、潔くていいなと思います。

マキタ いや、ちょっと待って。ハゲの俺から言わせてもらうと、スキンヘッドっていうのは、もうひとつのカツラだから。

おぐら え、どういうことですか(笑)?