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連載この鉄道がすごい

BGMは藤間仁作曲 尾道へ向かう「ラ・マル・しまなみ」はアートな観光列車だ

平凡な景色だけどカフェで楽しむ音楽がとてもいい!!

2019/06/02

genre : ライフ, , 娯楽

 広島県の尾道といえば坂の街、映画の街、文学の街。近年はしまなみ海道サイクリングの本州側拠点。B級グルメの尾道ラーメン、尾道焼きもある。瀬戸内海、尾道水道の景色も良く、観光の要素がギッシリ詰まったところだ。

 

フランス語で「木製の旅行鞄」

 その尾道への鉄道アクセスで、オススメしたい列車が「ラ・マル・しまなみ」だ。毎週日曜日、岡山~尾道間を1往復する。下り列車は岡山駅10時11分発、尾道着11時42分。所要時間は約1時間半だ。

 観光拠点としてリニューアルされた尾道駅とその周辺は華やかだ。それに比べると山陽新幹線の新尾道駅は落ち着いている。山陽新幹線の岡山~新尾道間は最短で約30分だけど、新尾道駅と尾道駅は3キロほど離れ、タクシーで10分、バスで15分ほどかかる。だから新幹線で新尾道駅に降り立つよりは、「ラ・マル・しまなみ」で尾道駅に降り立つほうが楽しい。旅の気分が盛り上がる。

 
自転車をそのまま積み込めるサイクルスペース

「ラ・マル・しまなみ」に使われている電車は、「ラ・マル・ド・ボァ」と名づけられた観光車両だ。フランス語で「木製の旅行鞄」という意味だそうで、白い車体に旅行鞄をイメージした模様をあしらっている。通勤電車を観光車両に改造した2両編成で、全車グリーン車指定席。グリーン車は贅沢かな、と思うかもしれないけれど、内装を見れば納得。窓に向かったカウンター席と2人用リクライニングシートの組み合わせ。景色を楽しみ、連れ合いとの会話を盛り上げるつくりになっている。