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最終結論! 人生100年時代の“性”の在り方――ヒトは何歳までセックスできるのか?

“性のアンチエイジング”2つの実話

 S氏は国から難病に指定されている「バージャー病(閉塞性血栓性血管炎)」と判明した。日本に約8000人の患者がいるこの病気は、喫煙者やストレスの多い者が罹りやすく、末梢の動脈が細くなっていき、血管が詰まり、動脈の壊死を引き起こすものだ。

「膝から下を切り落とすこともあれば、人工血管のバイパス手術もある。僕の場合は、血液をサラサラにする薬を服用し続ける生活になりました。動脈の病気ですから、朝勃ちどころか、勃起なんて、どちら様のお話ですかって感じでした」

朝起きると25年ぶりに……

 32歳で人生から性機能が奪われると、夫婦生活はもちろん、男同士の会話についていけなくなった。

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「飲み会で仲間がエッチな話とか女性の話題をすると、話の輪に入れません。それでも仲間が盛り上がっていると、僕は『なんだ、お前ら。俺に対する嫌味かよ』と、話題を変えさせることもありました」

 難病を抱えながら25年がたった05年、S氏は水素サプリを知った。

「自分なりに調べると、アメリカのパトリック・フラナガン博士は水素で活性酸素を除去できると言っていました。それで自分でも飲み始めたら、『えー、嘘だろ!』ということが起きたのです」

 目が覚めたら、25年ぶりに朝勃ちしていたのだ。以来、今でも週に2、3回は朝勃ちするという。

「ストレスを抱えている人ほど、体感するのが早い印象があります。誤解を与えぬよう言いますけど、持続性はありません。ただ、夫婦生活が蘇るだけでなく、精神的にも夫婦関係がよくなる。もちろん健康的にもです」

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脳が若くないとセックスできない

 同じく糖尿病などで弱まっていた高齢者に、水素で性が蘇るケースが多い。

 獨協医科大学の名誉教授で、赤坂AAクリニックの森吉臣院長はこう話す。

「水素の作用によって、血管の内皮細胞から一酸化窒素が出やすくなって勃起しやすくなるんです。バイアグラほど強くありませんが、動脈を拡張するので血流がよくなり老化にブレーキをかけることにもなる。

 それに、セックスは脳がコントロールしているので、脳が若くないといけない。水素はその脳内の血流をよくしたり、脳内ホルモンを増やすので機能がアップする。何よりも水素は血管がなくても脳のすみずみまで行き渡る。これが大きいんです」