(2)新大久保駅10分 激安320円「冷やし天ぷらそば」
暖簾会系の「長寿庵」ではない、立ち食い大衆そば系で「長寿庵」を名乗る店が大久保駅近くにある。山手線・新大久保駅からだと歩いて10分程度。ここは、ソバット団の本橋隆司さんもイチオシのディープなお店である。蒲田の「みよし庵」と並ぶ、激安そば店である。玉ねぎを大きめに切って揚げたかき揚げ天がのる「天ぷらそば」は300円。そして、その「冷やし天ぷらそば」は320円である。麺は茹で麺だがコシがありやや黒めの麺。つゆはしっかりとした濃い目の冷たいつゆである。かき揚げ天は揚げたてでアツアツ。冷たいつゆとよく合ってなかなかよい。しかし、本当にこの値段で大丈夫なのだろうか、と心配になるくらい安いのだ。隣の「牛すじカレー小さなカレー家」も安くて人気。どちらに入店するか、いつも悩む。
(3)高田馬場駅 寿司屋で立ち食いそば屋の「冷やし天ぷらそば」
冷がけそばの旅はまだまだ続く。高田馬場駅前の信号を渡った正面に、「幸寿司」という看板が目に入る。昼時、お店に近づくとなんとそこは立ち食いそば屋。「吉田屋そば店」という名前の店である。
紫色のヘアが印象的な女将さんに挨拶して、早速、「冷やし天ぷらそば」(440円)を注文した。聞くと創業は昭和53年頃とか、「幸寿司」は弟さんが夕方から営業しているそうで、いわゆる二毛作の先駆けみたいな存在だという。
「冷やし天ぷらそば」は、注文して、1分もしないで着丼した。麺は茹で麺だが、コシがしっかりして量も多い。つゆも程よい濃さで、天ぷらをほぐして食べて行くとなかなかよい。
大盛りも無料というから、学生さんにも優しい店である。
余談だが、女将さんのご主人も大衆そば屋を経営していて、その店も二毛作という事実。人類70億人でたぶん唯一の夫婦と勝手に想像しているのだが、どうだろう。