(4)目白駅 めかぶと温玉が相性抜群の「冷やしそば」
さて、次は目白駅だ。学習院などの学生のおしゃれな街。冷やしそばなんてあるのかと思うのだが、駅前にある「生そば 車」にはちゃんとメニューに載っている。
「車」は駅前ビルの裏手にある階段を降りかけた左手にある。興和物産(株)の直営店で、昭和44年創業というから、この辺りでは古参店である。今は休止中だが、たい焼きの店として認知されていたようだ。
「車」では生麺を使用している。つまり、冷やし系のメニューはコシもあり、なかなかうまい。夏季限定で冷やしメニューを充実させている。どれも400円台。そこで、店長お勧め「冷めかぶ温玉そば」(480円)を注文してみた。注文後、麺を茹でる。外の景色を眺めながらしばし待ち、完成である。
めかぶと温玉、きゅうりがのっている。つゆはそれほど濃くなく、出汁が利いたタイプで全部飲んでしまいそうなほどである。麺はシャキッと冷えたコシのあるつややかな麺である。めかぶと温玉の相性は抜群だ。今年の夏はこれで決まりだ。
(5)池袋駅東口 夏っぽさ全開「揚茄子そぼろ冷やしそば」
さて、冷がけそばの旅も佳境に。旅開始4日後にして池袋に到着した。池袋界隈は西口では「大黒そば」、東口では「六花そば」がなくなり、古参店は「君塚」くらいになってしまった。
そんな中、東口で人気になっている店が、「生そば 玉川」である。SFPホールディングス(株)が経営するそば店で、2013年末に創業した24時間営業の店である。「肉つけそば」が人気のようだが、冷やしのメニューも豊富。夜のつまみメニューやお酒もたくさんそろっていて、全世代対応型のそば店という雰囲気である。
冷がけの旅なので、「揚茄子そぼろ冷やしそば」(490円)を注文した。素揚げを扱うお店は少ないのでこれはいいアイデアである。「鴨茄子そば」(680円)なども人気のようだ。
注文後、茄子を素揚げし、麺を茹でる。しばらくして番号が呼ばれて取りに行くシステムだ。
麺は角が立ったしっかりしたタイプでコシも強くなかなかうまい。揚げられた茄子はとろとろの状態になって、相当うまい。そして、そぼろが味噌味で冷たいそばと抜群に合っている。冷たいつゆも濃すぎないタイプ。これはなかなかの完成度である。今年の夏は「揚茄子そぼろ冷やしそば」も味わいたいメニューである。