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特集2019年上半期の「忘れられない言葉」

2019/08/14

防空壕は絶好の「公共事業=国土強靱化」だった?

 この発言には「え、防空壕? 何言ってんだ?」という多くの批判を浴びた。呆れられた。だが二階氏は「公共事業を重視する国土強靱化を主張し、財政出動に積極的」(2016年8月1日・日本経済新聞)という人だ。

 つまり「防空壕をつくろう」というのは比喩でも冗談でもなく「そのまま」なフシがあった。土建業界の熱い支持も得て成り上がってきたおじさんにとって防空壕は絶好の「公共事業=国土強靱化」だったのだろう。見事なそのまま感ではないか。

©文藝春秋

「オモテに出てはいけないおじさん」から「二階のトシちゃん」へ

 私は二階氏が自民党の幹事長に就任後、「オモテに出てはいけないおじさん」が出てきてしまったと2年前に書いた。同時にこれは注目しといたほうがいいと周囲に言い続けてきた。それまでは陰の実力者っぽかったけど、幹事長に就任したからにはそのヤバさが可視化されて見逃せないと思ったからだ。

 私のなかでは注目度がアイドル以上という意味で「二階のトシちゃん」と呼ぶことにした。

 オモテに出ちゃったトシちゃんのヤバさはさっそく可視化された。

 衆院本会議での代表質問で野党席からヤジを浴びると「黙って聞けぇ」と公然とドスをきかしたトシちゃん。

 都議選の投票日の前に「落とすなら落としてみろ」と威嚇したトシちゃん。

「黙って聞けぇ」 ©文藝春秋

 政治家の失言を報じるマスコミに対し「人の頭をたたいて血を出したって話じゃないのだから」とパンチの効いた例えをかましたトシちゃん。

 どれも予想以上にヤバかった。

 先日の参院選の選挙特番ではこんなシーンもあった。