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 たとえば会社での仕事以外で何らかの自己研鑽を行っているかとの質問では、「何もしていない」と答えた日本人の割合は46.3%にも達した。また管理職になりたい人はわずか21.4%、逆に考えれば80%近い人が管理職になりたくないということだ。独立起業がしたい人も15.5%と、調査対象国中で突出したワーストだったという。

 日本人の特徴としてさらに「職場の人間関係」や「休みの多さ」「長期間働ける」ことを就業する際に重要な項目にあげ、いっぽうで女性上司や外国人と一緒に働くことを受容しない人の割合も突出して高い傾向が現れたという。

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「職場の人間関係」「仕事内容」の満足度は日本が最下位

 何ということはない。この調査結果は今の日本人の意識を明快に語っているようだ。仕事が楽で、失敗しても決して怒られることなく、給料は高くて、たくさん休みがもらえて、外国人や女性に厳しいことを言われることはなく、管理職などになって責任をとらなくてもすみ、自分が望むだけの期間働くことができればよいのである。

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 それでは現状の勤務先に満足しているかと言えば、「会社全体」「職場の人間関係」「直属の上司」「仕事内容」のすべてで満足度は調査対象国中最下位になっているのが実情のようだ。

 どうやら勤務先に対する要望がめちゃくちゃ高く、そんな勤務先が見つかるわけがないから実際には不満だらけということではないだろうか。今の日本人がいかに甘ったれた就業意識を持っているかの証左かもしれない。

無駄に豪華な大企業のオフィス

 さて、最近の都内は新築オフィスビルの開業ラッシュだ。そして大企業の新本社も続々とお披露目され、メディアに公開されているところも目につく。そうしたオフィスを覗いて驚かされるのが什器備品家具などの内装グレードのあまりの高さである。

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 就業スペースの多くがフリーアドレスになっていることはともかくとして、ちょっとした打合せスペースや自由に飲み物をとれる寛ぎカフェ、仮眠がとれるスペース、シャワーブース、中にはペットを持ち込めるスペースなどを提供する会社まで現れた。