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18歳で中洲デビュー、20代でクラブ経営に
草野さんは長崎県諫早市の旅館業を営む家庭に生まれた。
家業は忙しく働き通しの母は子どもに手をかける余裕がなく、草野さんは寂しさを紛らわすように周囲へのいたずらや意地悪を繰り返したという。
中学に上がると両親は離婚。母は博多・中洲でホステスとして働き始めた。母と一緒に博多に移り住んだが、多感な思春期、母とぶつかり悪い仲間とつるんだ。高校に進学せず18歳になると中洲デビュー。自分の力で稼がなくては、という思いが20代でのクラブ経営に進ませた。
初めての子どもを出産したとき、30代半ばにさしかかっていた。赤ちゃんを預けるために見学に出かけたベビーホテルで、ほったらかしのような状態で泣いている女の子を見て、衝撃を受けた。
こうして保育園経営が草野さんの将来の目標になった。
クラブ経営を任せられるスタッフが育ったのを機に2015年に認可外のベビーホテルを開園したものの、園児が集まらず運営は行き詰まった。
そこへ翌年始まった企業主導型保育事業の制度を利用し、川端商店街で企業主導型保育施設として再出発。3年めを迎えた。