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定番として残る商品に

――これだけブームになると、「ビーバーの名前は聞いたことはあるけど、実際に食べたことはない」という人が多いんじゃないでしょうか。

高崎 「白えびが本当に美味しいんだよ」とSNSがワーッと盛り上がって、北陸の売場からも消えている状態です。他の白エビのお菓子も、お土産などで売れているそうですね。会社自体の知名度もアップしていますし、これを起爆剤にしてビスケットやクッキー、煎餅、もちろんビーバーも次の展開を考えていきたいです。コンビニやスーパーで買えるお菓子はたくさん種類があるので、最終的にはそのラインナップのなかで「美味しい」って言ってもらえるぐらい定着しないとな、と思っています。定番として残っている商品は偉大なので、そこまで目指したいですね。

入手困難な白えびビーバー

――ビーバーにはプレーン味と白えび、さらにカレー味もありますけれど、売上の比率的にはどうですか?

高崎 私たちがカレーを出したのが7月。ところが、その直後に突然ブームがきたので、もう1カ月で休売にしました。やっぱり製造ラインが限られていたので、みんなが欲しているものに集中しようと。だから、カレー味に関しては正確なデータがまったくない状況です。

――実はカレー味の方がレアだった!

高崎 そうなんです(笑)。反響があってからやっぱりボーンと白えびが伸びましたけど、それまではプレーンと白えびの比率で7:3から6:4くらいですね。

北陸製菓の工場内(カンパンのライン)

最初は「商品を知ってもらうこと」と「スピード感、対応力の早さ」

――高崎社長は昨年12月に就任されたそうですが、その前から働かれていたのでしょうか。

高崎 そうですね。私は、大学だけ関東に行っていまして、当時からこの会社で働きたいという思いが強かったです。うちの会社、私で8代目なんですけど、5代目までの社長は血筋はまったく関係ないんですよ。だから父からも「継げ」と言われたことは1回もなかったです。ただ、入るって言ったときは「そうか」と快く受け入れてくれました。

 その上で、「おまえが本気なら、よそに修行に出るよりも、うちの工場に2年くらい入った方がいいぞ」と言われました。だから、最初の2年間は事務所には数回しか顔を出しませんでしたね。夏の暑さも冬の寒さも経験して、ひたすら工場の仕組みについて現場で考えていました。「ここを変えなきゃいけない」といった問題意識を胸に秘めながら働き、次は事務所に上がってそこでも1~2年経験を積みました。

夏は暑く、冬は寒いという工場

 昨年12月に社長に就任して、工場をすぐに変えることはなかなか難しいので、最初の1年は「商品を知ってもらうこと」と「スピード感、対応力の早さ」に集中して走り抜けようと思っていました。

――両方とも、大変なことになりましたね。

高崎 だから、ある意味でバチッときたかなという手応えはありますね。新しい血を入れて、どんどんチャレンジが循環してきていると思っています。