「ほんまに真剣に」ほか「友永構文」を真似る人の感覚
笑いといえば、友永氏のしゃべり方を真似して文章を書く「#友永構文」がツイッターでブームにもなりました。その代表的なしゃべり方を改めて見返してみると……。
「オレのことほんまに成長させてくれました。本当にありがとう」
「適当な偶然が重なって今ここにいるとかじゃないよ。あゆみだから今ここにいてくれる。ほんまにそれがずっとオレが思ってたこと」
「ほんまに(ありがとう、うれしい)」「めっちゃくちゃ(考えました)」「真剣に(考えました)」「感動(感謝)しかないですね」「正直(に言います)」「改めて~だと思いましたね」などを多用した独特なセリフ回しを繰り返し聞いていたことで、いつの間にかそれがうつってしまう人や意図的にその表現スタイルを真似する人も続出しているようなのです。
シャープの公式ツイッターも友永構文で新商品紹介
また、シャープの公式ツイッター「シャープさん(@SHARP_JP)」も、10月31日に「炊飯器発売のお知らせ」を友永構文で投稿し、話題になりました。
「正直、めちゃくちゃ悩みました。そしてほんまに真剣に、真剣に考えて気づいたんです。なんの変哲もない炊飯器が、強い意思で、きょう発売される。感動しましたね。がんばってくれたんやって。みんな真剣に炊飯器と向きあってるんやって。ほんまに、ありがとう(バラの絵文字)」
「#友永構文」「#友永真也」などで検索するとたくさん出てきます。ポジティブシンキングと自己肯定感が漂う文体で、私も友永風に書いてツイッターに投稿したりしてみましたが、何気ない日常のひとコマが、自分の成長を促してくれる要素のひとつに思えてきます。
視聴者がもやもやした思いを昇華したくて、友永氏の口調を笑いに変えているのかもしれません。どんなに笑われても、バッシングされても、友永氏自身はラブラブで幸せのさなかなのでしょう……その強さ、ほんまに尊敬します。
漫画家/コラムニスト
武蔵野美術大学短期大学部デザイン学科卒。雑誌連載、執筆活動の合間を縫ってテレビ出演も。