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2019/12/02

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会

ざっくばらんに議論を

 これから皇位継承についての議論が本格化すると、男系にこだわる人々も一定数おり、現実的に愛子さま、悠仁さまという存在が見えることもあって、女性、女系天皇の容認派が国民に多いとはいえ、無理に「愛子天皇」を強行すれば国論を二分することになりかねない。天皇制自体を揺るがしかねない事態にならないとも限りません。

 そういう意味では、現状の妥協点として、具体的に「愛子さまか、悠仁さまか」と想定しないところから議論を始めるしかないかもしれません。このまま議論を強行すれば、お二人のうちのどちらを次世代の天皇に選ぶのかという“人気投票”にすらなりかねません。

愛子さま ©JMPA

 現時点では、女性天皇、女系天皇の是非の判断までは踏み込まず、まずは女性宮家をつくって、愛子さまをはじめとした女性皇族の方々に残ってもらう。将来、悠仁さまにお子さまが生まれないような場合は、愛子さまを含めた女性宮家の皇族の力を借りる。お互い傷つけない妥協点としては、このあたりが落としどころになるかもしれません。

 本来は愛子さまが生まれた頃に議論が出来たら、もっと本質的な議論ができたはずです。次世代にスムーズに移行できる「愛子天皇」という議論もしやすかったはずです。先延ばししているうちに、ずいぶん解きほぐすのが難しくなってしまいました。いまは、すぐには結論がでないからこそ、国会でも、有識者会議のような場でも、国民がタブー視せずに、ざっくばらんに話すしかありません。どこからか新たな結論がみえてくるか分かりませんから。

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