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「本当にお笑い芸人ってスゴい職業だな」って

――有田さんのアイデアで、印象的な企画ってありますか?

名城 たくさんありすぎるんですが、以前にゲストに矢口真里さんをお招きした時(2018年9月21日放送回)に、「時代を彩った往年のアイドルたち」という企画をしました。その最後に、「全力パフォーマンスで大ブレイク!『ももいろクローバー』。2011年から改名し現在は『ももいろクローZ』」と出てくるんです。分かります?

――「ももいろクローZ」……? あっ、クローゼット?

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名城 矢口さんも「抜けてるんですよ! ももいろクロー“バー”Z!」と指摘するんですよ。すると有田さんが「あっ! “バー”が抜けてるんですね! これだとクローゼットか……。ってことはクローゼットは誰ですか?」と聞き返す。で、矢口さんが「それ矢口じゃないですか?(笑)」と。

――すごく細かいアイデアですよね。聞いてるだけでも面白い。

名城 僕も一応経験を積んできているはずなんですけど、全く敵わない。別次元ですね(笑)。毎度会うたびに違いを見せつけられていて「本当にお笑い芸人ってスゴい職業だな」って思うんです。

 あと、『脱力タイムズ』では毎回ゲスト芸人さんに出演いただいていますが、番組の面白さの主軸はやっぱり番組の仕掛けに何とかツッコんでいくゲスト芸人さんの反応を楽しむ、実験性なんですよ。

 

「今回はどうやるんだろう」を楽しみにきてもらうことが大事

――ゲスト芸人さんは何が起こるのかを知らされていないそうですね。

名城 ゲスト芸人さん1人のためだけに、ちゃんと本物の台本とページ数が同じ“偽台本”を作ってお渡ししています。

――同じページ数!? すごいこだわりようです。でも何度も出演されているゲスト芸人さんには……?

名城 完全に偽物だってばれてますね(笑)。それでも打ち合わせ時間もちゃんと用意してもらいます。「これ、必要あります?」って言われながらきっちりと。

――たしかに「必要あります?」と聞きたくなります。

名城 めちゃくちゃ大事ですね。「この台本通りに僕らはやりたいんだけど、でもどうなるかは本番をやってみなきゃわからない。別に裏台本があるわけではないですよ」と説明しています。それから本番にいくと、心の底から「やっぱり、全然違うでしょ!」のツッコミが生まれるんです。ゲスト芸人さんにも、「今回はどうやるんだろう」っていうことを楽しみにきてもらうことを大事にしています。

©フジテレビ