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吉本受難の1年 大御所・オール巨人に聞く「吉本を変えるには師弟制度復活が必要?」

オール巨人さんインタビュー#1

2019/12/22
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宮迫君も、亮君も、まだ帰ってきてないもんね

――NSC1期生のダウンタウンからはじまるお笑いブームにおいては、その自由の強さを、そして、今回の吉本の騒動においてはその自由の脆さを垣間見た気がしました。もちろん、世間の見方が変わったというのも大きかったと思いますが。

巨人 特に反社に対する目は厳しくなりましたよね。ただ、今の時代そこはやむを得ない。

――巨人師匠も含め、いろいろな方が陰に陽に動いて、会社自体もようやくいい方向に動き出したという実感はあるのでしょうか。

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巨人 雨降って地固まる……とは言うけど、宮迫君も、亮君も、まだ帰ってきてないもんね。今はまだ失ったものの方が大きいやろな。自業自得とはいえ、闇営業に関わった若手芸人たちは、何カ月か仕事ができなかったわけやから。若手にしたら大きいですよ。この前、ようやく復帰した若手に「メシ代にでもしてくれ」って皆に1万円ずつ渡したけど、喜んどったからな。いらんことかなと思いつつも、なんかしてやりたくなるよな。

(【続き】オール巨人が明かす“M-1審査員の苦悩”「来年はM-1を休むつもりです」)

 

プロフィール

オール巨人/1951年生まれ。大阪府出身。1975年4月に「オール阪神・巨人」結成。コンビで令和元年春の紫綬褒章を受章。伝統のしゃべくり漫才で上方のお笑い界を牽引。M-1の審査員は2007年(第7回大会)以降、今年で7度目となる。阪神タイガースファン、身長184cm

写真=釜谷洋史/文藝春秋

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