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その1 「プロ」

 これは使用頻度が高い。プロ野球、プロサッカー、プロレス、プロ棋士、職業あるところにプロは存在する。だからその分だけ面白いスプーナリズムが出来る余地がある。「チロフェッショナルプアリーディング協会(プロフェッショナルチアリーディング協会)」。プアなのか。「メロ家庭教師のぷいもんかい(プロ家庭教師の名門会)」。ぷいもん……。

 これの延長線上で「プロダクション」がある。芸能プロダクションや映画制作会社の名称に「○○プロダクション」は多い。「ぷたなべワロダクション(渡辺プロダクション)」。ぷたなべもさることながらワロダクションもなんともいえない味がある。「ぷぶらやツロダクション(円谷プロダクション)」というのもある。

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その2 「パワー」

「パワー」も何かにくっついていることが多い単語だ。そして入れ替えをするともれなく頭が「パ」になる。なんともお得な言葉だ。「ぱつびしひたちミワーシステムズ(三菱日立パワーシステムズ)」。「パジカルずのうマワー(マジカル頭脳パワー)」。どちらかというと「ワー」成分のほうが気になる。

「パワー」が後ではなく先に付いていることもある。「スワーパポット(パワースポット)」。「ハワーぱんどうたい(パワー半導体)」。「ハワーパラスメント(パワーハラスメント)」。パ行の場合、近しい音であるハ行と入れ替えてもそこそこ面白いことが判明した。やはり日本語の中でもパ行はきわめて特殊な音のようだ。

 

その3 「パーク」

 これも「パワー」に負けず劣らず日本語に馴染んでいる、パ行の付いた外来語だ。公園や遊園地はもちろん、マンションの名前にも多いのではないか。「ぱおりやまカルチャーコーク(郡山カルチャーパーク)」。福島県郡山市にある遊園地です。ゾウさん感があります。「ぱこがわウェルネスカーク(加古川ウェルネスパーク)」。兵庫県加古川市の総合施設です。ぱこがわ。ぱこがわ。何も言いますまい。「ダークマンションぱいかんやま(パークマンション代官山)」。代官山の超高級マンションです。暗黒面に落ちながらも、微妙な下ネタ風味。

 そういえばエロい隠語にはパ行が入っていることが多い気がする(例を挙げるのは少しためらわれるが)。パ行が入るとなんとなく下ネタ風味になりがちなのも、「Pの魔力」の原因の一つかもしれない。

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