2016年、3回目の決勝進出でM-1王者になった銀シャリ。和牛、スーパーマラドーナとの戦いを制した“王道漫才コンビ”は、毎年M-1の季節になると「もし今年も出ていたら……」とシミュレーションするという。
そんな2人は“史上最高得点王者”ミルクボーイをどう見たのだろうか。(全3回の1回目/#2、#3へ)
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「僕らはどこかで完璧なM-1優勝だと思ってない」
――2016年にM-1王者となった後も毎年、「エアM-1」を開催しているとのお話ですが、今年もやられたのですか。
橋本 やりましたよ。1本目は、作り込んだ感じのものではなく、今、初めてこの場でしゃべっているような、どフリーな感じのネタです。
――なぜ、エアM-1をやるようになったのでしょう。
橋本 どこかで完璧な優勝だと思ってないからでしょうね。まだまだやと。
鰻 僕らと、スーパーマラドーナと、和牛が最終決戦に残って、三つ巴になったんで。5人の審査員のうち、3人は僕らに入れてくれたんですけど、スーマラも和牛も1票ずつ獲得しているんです。
橋本 全員が僕らのことを認めてくれたわけやない。だから、チャンピオンたるもの、いつ出ても恥ずかしくないような状態にしておかなきゃならん、と。もう出られんのですけど、それくらいの気持ちでいないと僕らはダメやと思うんです。
「ミルクボーイが好き過ぎて、モノマネやってました」
――今年のエアM‐1は優勝されたんですか?
橋本 いや、今年はミルクボーイに完敗でしたね。さすがに、あれには勝てん。
鰻 最終決戦までは残ったけどな。
――吉本のコンビなので、当然、何度か観たことはあったんですよね。