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ブリティッシュ・エアウェイズは中国便を休止

 一方、国外では英ブリティッシュ・エアウェイズ、米ユナイテッド航空、アメリカン航空、エアアジア(マレーシア)、キャセイパシフィック航空(香港)、エア・インディア(インド)、インディゴ(同)、独ルフトハンザドイツ航空、フィンエアー(フィンランド)は一斉に中国便を減らしたり、休止したりしている。

©AP/AFLO

 テドロス事務局長は記者会見で「国際的な旅行や貿易を不必要に妨げる措置をとる理由はない。 WHOは貿易と移動の制限は勧告しない」と明言したにもかかわらず、中国国内の5600万人“集団隔離”については内政干渉になるのを恐れてか言及を避けた。

 武漢市への渡航歴がない人の感染が日本で見つかり、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)も人から人への感染を確認。WHOによると、ドイツやベトナムを含め、計8件で人から人への感染が確認されたという。

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感染者の55%が華南水産卸売市場に関係していた

 武漢市で昨年12月から今年1月にかけ新型コロナウイルスの感染者425人を調べた中国疾病対策センターなどのチームが米医学雑誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに論文を発表。それによると12月中に確認した感染者の55%が華南水産卸売市場に関係していた。

米医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」(NEJM)のツイート

 1月1日に同市場が閉鎖されたこともあって、その後の割合は8.6%まで低下。潜伏期間は平均5.2日で、潜伏期間は95%のケースでは12.5日以内だった。初期の段階で7.4日ごとに感染者が倍増していたことから、密接な接触による人から人への感染は発生していたと結論付けている。

 WHO発表やメディアによると、中国以外で感染が確認されたのは31日時点でタイ19人、日本17人、シンガポール16人、香港12人、韓国11人、台湾9人、アメリカ6人を含む25カ国・地域150人。欧州での感染者はフランス6人、ドイツ6人、イタリア、イギリス各2人、スウェーデン、フィンランド各1人だ。

 1月10日から24日にかけ武漢市からイギリスに渡った乗客、スタッフは計1561人。30日までに161人が検査を受け、いずれも陰性だったが、31日になってイングランド北部ヨークの格安ホテルに滞在していた中国人旅行者2人の感染が確認された。イギリスへの中国人旅行者は2018年で40万人近く、中国人を敬遠する動きが広まらないか懸念がくすぶる。