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特集観る将棋、読む将棋

2020/03/13

あと2つ勝てば西山さんとの対局でしたが……

塚田 女流名人リーグに入れたら、それだけで9局、女流王位の挑戦者決定リーグに入れば5つ対局が増える。それはすべてトップレベルの戦いなので得るものが大きいはず。タイトル挑戦と言いたいところですが、目標は一歩ずつということで、来期はリーグ入りが目標です。

――今期は、9勝10敗でしたが、マイナビ女子オープンではベスト4入りを果たされました。この成績は、ご自身でどう評価されていますか?

塚田 ベスト4にも残れて少し成績を上げられたとは思っていますが、初戦負けも多く全体としても負け越したので課題も多いですね。

 

――もう少しでタイトル挑戦でしたね。

塚田 マイナビ女子オープンは、あと2つ勝てば西山さん(朋佳女流三冠)と対局ができたので、負けてすごく残念でした。西山さんとも里見さん(香奈女流四冠)とも、公式戦では一局も指したことがないので、いつか対戦したい。そのときに勝てるような実力をつけるのが今の課題です。

――タイトル保持者の里見香奈女流四冠と西山朋佳女流三冠は、どういった存在ですか?

塚田 里見さんは関西所属なので、あまりお会いする機会はないんですが、タイトル戦を見に行ったとき、同じ場所にいるのに遠い存在に感じてしまいました。そう思うのはいけないことだと思いますが、そんな存在です。西山さんは、関東にいらっしゃるので少し交流がありますが、とても優しい先輩です。

 

師匠の棋譜はだいたい攻めているのでよく並べます

――やはり目標とする人ですか?

塚田 お人柄や振る舞いなどを見ていると、目標にしたい人だなと感じます。ただ里見さんも西山さんも振り飛車なので、将棋のことでは少し違いますが。

――男性棋士も含め、とりわけ棋譜を勉強している棋士はいますか?

塚田 攻めるのが好きなので攻め将棋の人でしょうか。その点、師匠の棋譜はだいたい攻めているのでよく見ます。

――師匠である塚田泰明九段は、今年の叡王戦において、攻め将棋をいかんなく発揮されて本戦トーナメントに進出されました。お父さんの中継はやはり見ますか。

塚田 本戦トーナメントの初戦だった行方尚史九段戦のときは、仕事だったので、現場にいた男性棋士に「これはどっちがいいですか?」なんて聞きながら見守りましたね(笑)。師匠以外だと角換わりが好きなので、藤井聡太七段や豊島将之竜王・名人の棋譜もよく見ますね。

 

――ライバルだと思っている人はいますか。

塚田 ライバルはとくにいません。ただ、同世代の成績は気になります。同世代の人が勝っていると「自分も頑張らないと」と思いますね。