安倍氏と麻生氏は「調査される側」だ
安倍晋三 首相
「財務省で事実を徹底的に調査して明らかにした。検察当局による捜査も行われた」
毎日新聞 3月20日
安倍首相は3月19日の参院総務委員会で、麻生財務相と同じく、再調査に否定的な考えを示した。発言を見ても、どこか他人事のようだ。しかし、赤木さんの妻からは強烈なカウンターが放たれる。
赤木俊夫さんの妻
「2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」
NHK NEWS WEB 3月23日
安倍首相と麻生財務相の発言を受けて、赤木さんの妻が直筆のコメントを発表した。その通りと言うほかない。代理人の弁護士によると、第三者委員会による再調査を強く希望しているという。
赤木俊夫さんの妻
「安倍首相は17年2月17日の国会発言で改ざんが始まる原因をつくりました」
「(麻生氏については墓参りに来てほしいと伝えたのに)国会で私の言葉をねじ曲げました」
共同通信 3月23日
同じく赤木さんの妻のコメントより。安倍首相の発言が改ざんの原因だとはっきり指摘している。何度も取り上げられているが、あらためて紹介しよう。
“文書14件200項目超”の改ざんはこうして始まった
安倍晋三 首相
「私や妻、事務所は一切関わっていない。もし関わっていれば首相も国会議員も辞める」
産経ニュース 2017年2月17日
衆院予算委員会での発言。森友学園の設置認可や敷地の国有地払い下げに関与したのではないかとの指摘を受け、このように答えた。この発言がターニングポイントとなり、佐川氏の指示のもと、公文書の改ざんが始まった。改ざんは文書14件で200項目超に及ぶ。
2017年2月22日には菅義偉官房長官が佐川氏、中村稔・理財局総務課長(現・駐英公使)、太田充・財務省大臣官房総括審議官(現・財務省主計局長)を呼び出して森友問題について報告をさせると、佐川氏は24日の衆院予算委員会で「近畿財務局と森友学園の交渉記録というのはございませんでした」と発言。
赤木さんの手記によると、最初の改ざんは26日に佐川氏の指示によって行われている。改ざんによって決裁文書から安倍昭恵首相夫人らの名前が削除された。