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人生レシピ(1)「タミ流・土鍋ごはんの炊き方」

©繁延あづさ

1. 米を洗い、鍋に水気を切った米と水(米と同じ量〜1.2倍くらい)を入れる。鍋にふたをして中〜強火にかける。

2. 湯気が勢いよく上がって沸騰したら、少し火を弱くして10〜15分ほど炊く。慣れるまでは途中でふたを開けて、水気がなくなったら火を止める。水分の飛ぶ音が「パチパチ」と乾いた音に変わるのがポイント。水気がなくなるとお米の表面に「カニ穴」がぽこぽこできる。

3. 火を止める前にふたをしたまま少し強火にして、鍋の底に残った水分を飛ばす。少し長めに強火にするとおこげができる。

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4.そのまま10〜15分蒸らす。できあがったら、しゃもじをさっくり入れてほぐす。

人生レシピ(2)「ソパ・デ・アホ(ニンニクのスープ)」

©繁延あづさ

材料(4人分)
ニンニク…2かけ 玉ねぎ…2個 水1.5L 菜種油…大さじ2 塩・コショウ…各適量
1. 玉ねぎは輪切りにしてからせん切りにする。ニンニクは皮をむく。

2. 厚手の鍋に油とニンニクを入れて炒め、玉ねぎを加えてあめ色になるまで弱火で炒める。

3. 2に水を加えて1時間〜1時間半煮込む。塩・コショウで好みの味に調える。

人生レシピ(3)「あじの冷や汁」

©繁延あづさ

材料(4人分)
あじ(生魚・中)…2尾 味噌…大さじ4 白ごま…大さじ2 水…3カップ キュウリの薄切り・青じそのせん切り(水にさらす)…各適量

1. うろこや内臓を取ったあじを魚焼きグリルで素焼きし、身だけほぐす。

2. 白ごまを煎ってすり鉢でよくすった後、①のあじの身を入れすり潰す。味噌を加えてペースト状になるまでよくすり混ぜたら、すり鉢の内側に塗り広げる。

3. 2のすり鉢を逆さにしてガス台にのせ、弱火で香ばしく炙る。焦げ目がつく直前まで8〜10分ほど焼いたら火から離す。

4. 3のすり鉢に少しずつ水を加えて溶きのばす。キュウリと青じそを加える。

桧山タミ

1926年福岡県生まれ。日本の料理研究家の草分けとして知られる江上トミの愛弟子として、戦前より学ぶ。30代半ばで独立。94歳の現在も、博多で「桧山タミ料理塾」を主宰し、家庭料理とともに生活者としての知恵や心がけを伝える。

text:Yukiko Umetsu photographs:Azusa Shigenobu

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2019年11月27日 発売