NYにラーメンブームを巻き起こした“仕掛け”とは?
河原 パリという案もあったんだけど、博多ラーメンを世界に向けて発信していく拠点となると、やっぱりニューヨークかな、と。
粟田 いまニューヨークはラーメンブームですね。当時のラーメン店事情はどんな感じでしたか。
河原 一般的な日本のラーメン店はあったけれど、それは単にラーメンを作って出すだけの店で、ブームを創り出す訴求力はなかった。“仕掛け”の必要性を感じたね。斬新なデザインで、創造性があって、感度の高いニューヨーカーに、日本のラーメンは「食べなきゃいけないもの」と感じさせる空気を作りたかった。それが成功して、今の大ブームの火付け役になれたと思います。
粟田 ニューヨークの一風堂は革新的な店ですよね。日本人が行ったら間違いなく「ここがラーメン屋さんなの?」と驚く造りです。ウェイティングバーがあるラーメン屋さんなんて日本じゃ見たことがないし。
河原 向こうの人たちは滞在時間が長いでしょう。ならば酒も飲んでもらおうと。バーがあれば見た目にもカッコイイし(笑)。食前酒を楽しみ、前菜が出て、それからメインのラーメン――そんな店は他になかったから。でも、僕がやらなければ誰かがやったと思うよ。
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一風堂×丸亀製麺 日本の麺は世界を制す
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