ここ数年、ジャニーズ事務所は受難続きだった。2016年12月にSMAPが解散。2018年5月にはTOKIOの山口達也(48)が女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検され事務所を退所。「週刊文春」(2020年3月5日号)では長瀬智也(41)が退所する意向を示していると報じられた。関ジャニ∞も人気メンバーである渋谷すばる(38)が2018年末に、錦戸亮(35)が2019年9月に退所。新型コロナの感染拡大で時期は不透明だが、嵐も2020年で活動休止すると見られている。

「ジャニーズ事務所からは関ジャニ以降も、新しいグループがコンスタントにデビューしてきました。この10年、SMAPや嵐クラスのトップスターが今後現れるのかと不安視されていましたが、ここにきてジャニーズ事務所に新しいスターが芽吹いてきたんです。テレビ各局では争奪戦が始まっていますよ」(テレビ局関係者)

 久々にジャニーズ事務所に新風が吹いたのは2018年5月。デビューしたのは故・ジャニー喜多川氏の“秘蔵っ子”だった。

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“次期トップスター候補”のキンプリ平野紫耀

「King&Princeのデビューは華々しかった。デビューシングル『シンデレラガール』は初週57.7万枚を売り上げ、2006年のKAT-TUNのデビューシングル『Real Face』が記録した75.4万枚に次ぐ歴代2位、2010年代のデビューシングル初週売上としては最高記録でした。これに手応えを感じた担当者は『世界のキンプリにする』と入れ込み、Sexy Zoneにオファーが来た仕事をキンプリに振るということもあったのです」(事務所関係者)

King&Princeデビューシングル『シンデレラガール』

 中でもセンターを務める平野紫耀(23)はジャニー社長が手塩にかけて育てたという“次期トップスター候補”。「シンデレラガール」が主題歌になったドラマの主演にも抜擢された。

King&Princeのセンター平野紫耀(johnnys-netより)

「デビュー曲の売り上げを押し上げたのには、平野が新進女優の杉咲花(22)と主演したドラマ『花のち晴れ ~花男 Next Season~』(TBS系)の影響が大きいでしょうね。同作は2005年に大ヒットした、松本潤(36)と井上真央(33)の主演ドラマ『花より男子』(TBS系)の続編です。当時は平野も知名度が低く、初回視聴率は7.4%と惨敗。しかし徐々に視聴率を上げ、最終回は9.5%でフィニッシュ。なんとか持ちこたえた。

 そしてドラマ出演前は無名だった平野が、この作品をきっかけにブレイクした。作中で身に着けていたファッションアイテムを貸し出したブランドの担当者は『予想以上にいいプロモーションになった』と喜んでいました」(テレビ雑誌関係者)