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「大丈夫だよ」夫の一言にキレる妻……新型コロナ、家族の和を保つため「絶対に守るべき8つの掟」

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 不安を抱く妻に、どう接すればよいのか。

「奥さんの不安を否定するのではなく、『できるだけ安全を心がけよう』と、不安に寄り添って協力すること。たとえ買えなくても『マスクを探したけどなかった』とか『見かけたら買う』など、一緒に対処する姿勢を見せてください」(同前)

 自分は大丈夫と過信せず、衛生面には特に気を遣うべし。妻の機嫌悪化どころではなく、自らの感染リスクを高めてしまう。

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掟・その2)家族で「共感できる会話」を増やす

 脳科学の視点から男女の心を解説した「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」の著者で人工知能研究者の黒川伊保子氏は、不測の事態には「共感」が大切と話す。

「男性脳は『ゴール指向問題解決型』といって、最初にゴール(目的)を見定め、それを前提に問題解決をしていく。故に新型コロナのような先が見えない事態は問題解決が保留され、強いストレスを感じる。そして解決への欲求を家族に向けがち。家族の問題点を見つけ、正そうとするのです」

“食事は作ったのか”“この機会に冷蔵庫の整理をしろ”などと妻に問い質す夫は多いが、ただでさえ家族が家にいることにより家事の総量が増えている主婦にはたまったものではない。まずは「大変なときに食事を作ってくれてありがとう」など、妻の立場への共感を表明しよう。

「女性脳は『プロセス指向共感型』といい、共感しあうことでストレスが減じるのです」(同前)

 フリーアナウンサーの梶原しげる氏(69)は、妻の好きなテレビドラマを一緒に鑑賞しているという。

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「今はイベントが中止になるなど仕事が減っているので、妻と大河ドラマを観て『この俳優さんは誰?』とか教えてもらっています。せっかく家にいるのだから、妻が話しやすい会話をすると案外楽しいものです」

 夫婦が共感できる会話こそが絆を深めるクスリだ。