“謎の新人”安斉かれんは松浦氏の秘蔵っ子
この親密な関係には少し説明が必要だろう。テレビ朝日と「M」を共同制作した「ABEMA」(設立時はAbemaTV)は、テレビ朝日CEOの早河洋氏と前出のサイバーエージェント藤田氏がやはり酒席で盛り上がった末に、2社で共同出資して設立したネット配信会社だ。そして見城氏は幻冬舎社長でありながらエイベックスの社外取締役であり、テレビ朝日の「放送番組審議会」委員長でもある。
「放送法によって、テレビ局は放送番組の適正を図るために『放送番組審議会』を設けなければいけません。テレ朝の審議会現メンバーは10名なのですが、委員長が見城社長、委員には藤田氏と小松成美氏が入っています。『M』プロジェクトはこの“お友達”同士で進められてきたのです」(同前)
その関係はドラマのキャスティングにも濃厚に反映されている。
「あゆ役に抜擢されたのは“謎の新人”安斉かれん(20)。演技はまだまだこれからですが、彼女はエイベックス所属の松浦氏の秘蔵っ子。松浦氏の部下役は、松浦氏と師弟関係にあるHIROが会長を務めるLDH所属の人気俳優・白濱亜嵐(26)です。ほかにも若手のダンサーや歌手役として、エイベックスや傘下の事務所に所属しているアーティストが出演している」(同前)
「豪華すぎる松浦社長の青春再現ドラマ」
そして肝心の三浦翔平が所属しているのは、芸能界のドン・周防郁雄社長擁するバーニングプロダクションだ。
「周防さんと松浦氏は、松浦氏が芸能界に打って出るにあたって“挨拶”をしに行ったときからの関係です。見城社長とも昵懇の仲で、一時期は次の芸能界のドンを継ぐのは見城社長ではないかと言われていたこともある。アイパッチ姿で怪演の光る田中みな実(33)の所属もバーニング系列と言われる事務所です。
他にも元バーニングの水野美紀(45)や、周防社長の盟友・川村龍夫会長のケイダッシュに所属する高橋克典(55)など、豪華な名優が脇を固めています。業界では『豪華すぎる松浦社長の青春再現ドラマ』だと言われています(笑)」(同前)
三浦はそんな芸能界の権力者らが関わるドラマをひっぱるという大役を任されたわけだ。