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また萩生田文科相も、「仮に我が国の社会全体の問題として広く国民の間で認識が共有できるのであれば、私としては大きな選択肢の一つだと思っております」と述べ、9月入学の検討に前向きな姿勢を示した。
地域によってコロナの感染状況も違う中、一刻も早く学校を再開したい地域も多い。果たしてこの数か月で、9月入学への国民的なコンセンサスは取れるのだろうか。
最後にもう一度言うが、私は9月入学の検討には賛成である。
しかし今声高に9月入学を叫んでいる政治家や評論家には、ぜひ教育現場の声を聞いてもらいたい。それでも「そんなことを言っているから、改革が進まないんだ」「現場は変わりたくないだけだ」という人もいるだろう。
平時であれば私もそう思う。しかし繰り返すが、いま大人に求められているのは、一日も早い学校再開への不断の努力と子どもの学力保障、心と体のケアではないか。
【執筆:フジテレビ 解説委員 鈴木款】