昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

特集観る将棋、読む将棋

2020/05/08

才能は7か8割だと思います

――奨励会は幼くして入って、ずっと努力しなければいけない世界ですが、辛くなったり逃げたくなったりすることもあると思います。ゲームとか別のことにハマったり、将棋に集中していなかったことはありますか?

近藤 最低限必要な勉強はいつも続けてきたと思うし、ずっと将棋が好きでやっています。奨励会に入ったことを後悔したことはありません。だけど、三段リーグで自分より勉強している人はたくさんいたようにも思います。

 

――誰よりも勉強したわけではないのに、どうして四段に上がれたと思いますか?

近藤 三段リーグって厳しいじゃないですか。うーん。厳しい言い方になってしまうけれど、やはり才能は大きいのかなと。

――今、才能の話が出たのでお聞きします。プロになるのに必要な才能と努力の割合はどれくらいだと思いますか? 渡辺明三冠は「才能7対努力3」とおっしゃっていましたが……。

近藤 自分も才能7か8だと思います。どちらかと言えば、自分は才能型だと思っています。

奨励会時代によくしてもらった棋士は

――才能型というのは納得します。奨励会時代によくしてもらった棋士はいますか?

近藤 飯島(栄治)七段には、奨励会級位者のときから今も教わっています。仲の良い山本博志四段(当時級位者)とその師匠の小倉(久史)七段、そして飯島七段の研究会に「もう1人奨励会員を」と僕が入ったのがきっかけで、VS(1対1で指す)でも教わるようになりました。飯島七段は相がかりが得意戦法で、僕も三段リーグ時代は相がかりが得意になりました。三段リーグ時代は佐藤康光九段の研究会に入れてもらったこともあって、声をかけてもらえるのは嬉しいです。

――では、(写真がファンに公開されたことがある)棋士の扇子や色紙、木村一基王位の掛け軸が飾ってある飯島七段の研究会用のお部屋に……?

近藤 はい。あの部屋に何百回とお邪魔しました。扇子とかコレクションがありました。

 

勝った時にもっと勉強したくなる

――対局の前日と翌日の過ごし方を教えてください。

近藤 前日は図書館に行って新聞の観戦記を読むことが好きです。自分が勝ち進んでいる棋戦の観戦記を中心に。(新型コロナウイルスの影響で)図書館が休みになってしまい残念です。

 勝った翌日は早く目が覚めるので、指した将棋を振り返ります。ソフトで解析もかけます。負けると昼まで寝ていることが多いかも……。悔しくて、すぐ振り返る気になりません。3日経ってやっと解析をかけることもあります。勝った時にもっと勉強したくなるタイプで、負けるとやる気が出ないというか。甘いかもしれません。そこは昔から変わってないです。

――負けてお酒を飲んじゃったりは?

近藤 それはないです(笑)。お酒は好きではないので。

写真=山元茂樹/文藝春秋

続きを読む】

この記事の写真(16枚)

+全表示

この記事を応援したい方は上の駒をクリック 。

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春将棋をフォロー