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「93年の映画『REX 恐竜物語』くらいから急に人気が出た感じで、いろいろなことを考える時間もなく、目の前の環境が激変していきました。だから、『家なき子』に出演することが後にどういう意味をもつのかも考える余裕はありませんでした。私は芸能人ではないのでわかりませんが、一般的に役のイメージが付いてしまうと次の仕事がやり辛いとよく言われます。ただ、あの『家なき子』がなければ、その後の安達祐実はなかったかもしれないじゃないですか。だからあまりそのことにはこだわってなかったというか、人それぞれ出世作とか代表作とかあると思うんですけど、ないよりはあったほうがいいと思っています」

「祐実が壊れてしまう」

 ステージママとして現場を切り盛りし、ときには「安達祐実」を守るためにスタッフらとぶつかった過去もあったと話す。

お墓参りにて。安達有里氏のブログより(2019年7月24日)

「撮影現場は監督さん、カメラマンさん、プロデューサーさんのものだと思っているので、素人みたいな私が演出や内容に口出しをしたことは一切ありません。ただ、祐実の権利が守られなかったり理不尽なことが起きたら、母としてではなく、スタッフとして意見は言っていました。例えば、あるドラマで主演を務めていた祐実は、ほかの人よりも撮影シーンが多く、空き時間が少なかったんです。ほかの出演者は先に撮影を終えてご飯を食べる時間が1時間半くらいありましたが、祐実には食事後のメークの順番が一番先に設定されている。祐実の空き時間が30分しかなかったりしたんです。メーク時間を後に回してくれれば少しでも休めるのに、そういうことが何度も続き、何度言っても改善されませんでした。

 このままでは祐実が壊れてしまうと感じて、テレビ局のプロデューサーさんに『こういう状況なので私は祐実を連れて帰りますから』という話はしたことがあります。その時は話し合いで問題は解決できましたけど、揉め事を起こすことが本意ではなくて、気持ちよく仕事をしてもらいたい、みんなでいいものを作りたいと思っただけでなんです。でも、私は“怖い人”と当時は現場で思われていたみたいです」

 ドラマの3話では高校時代のガラケーを捨てようと考えていた安達の夢に、ガラケー役の加藤諒が登場する。捨てる理由を問いただすガラケーに安達は、「学校から仕事に行くときとか、迎えにきてもらうときに使ったくらい」「女子高生の青春はなかったな。正直、あまりいい思い出はない。嫌なことがあったわけではないけど」と語った。