昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

genre : 社会

 たとえば、今回の不倫の一件で、A皇宮巡査部長を注意した皇宮警察副本部長の奥野省吾氏は三重県伊勢市の出身。東大卒で1989年に警察庁に入庁しています。すでに今年6月4日付で岐阜県警本部長に着任していますが、皇宮警察副本部長時代には、平成から令和への『お代替わり』の式典での警備を担っており、大役を果たして栄転したかたちです。が、最後にこんなかたちで部下を処分せねばならなかったことは、不本意だったことでしょう」

目に余るほどのイチャつきぶりで内部告発から不倫発覚

 様々な教育を受けた護衛官は京都を除く3つの護衛署の所属し、その後、皇宮警察本部護衛部や警備部などに配属される。

「『護衛部』は天皇皇后両陛下・皇族各殿下の護衛を担当し、門や施設の警備をするのが『警備部』です。護衛部は“花形”とされており、文字通り、天皇陛下や皇族方のお出ましに随従し、お側にいて護衛するのが仕事。いわゆるボディーガード役ですが、皇宮警察ではSPではなく『側衛』と呼びます。こうした護衛部の勇姿に憧れて入ってくる者も多いのです。一方で、警備部も近年は人気の部署です」(前出・皇宮警察関係者)

皇宮護衛官(2019年1月) ©︎文藝春秋

 不倫騒動が持ち上がった3人が勤務していたのは、本部ではなく「赤坂護衛署」だ。赤坂護衛署は赤坂御用地の中にあり、現在、天皇皇后と愛子さまがお住まいの赤坂御所とは目と鼻の先の距離にある。

「赤坂護衛署勤務の護衛官は赤坂御用地内の警備が主務とされています。赤坂御用地内の鮫が橋門の近くに位置する赤坂護衛署の建物の地下には、皇宮警察で唯一、射撃訓練場があります。

 赤坂御用地内では天皇陛下が散歩やジョギングをしていたり、愛子さまがお庭で遊んでおられるというのが日常です。そんな天皇家のご日常のいちばん近くで仕事ができるということもあり、皇宮警察内でも赤坂護衛署の勤務は人気が高く、配属を希望する皇宮護衛官も多いのです」(同前)

赤坂御用地 ©時事通信社

 そんな赤坂護衛署内で発覚した今回の《不適切な異性交際》。発覚のきっかけは、AさんとB子さんの、人の目を憚らぬほど“親密すぎる勤務態度”だったという。

「AさんとB子さんは勤務中も距離が近く、じゃれ合っていると赤坂護衛署内でもたびたび話題に挙がっていました。2人の勤務態度に愚痴をこぼす人が多数いたのは事実です。あまりに目に余るほどのイチャつきぶりで、深い関係であるのは疑いようがないほどでした。2人の不倫関係は内部告発によって露顕し、咎められたようです」(前出・皇宮警察関係者)