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脱サラして開業32年 西新橋のそば屋、業界関係者がノウハウを知りたがる名店とは

2020/07/07
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春菊天せいろ(もりそば)大盛り(540円)

 さっそく、「春菊天せいろ(もりそば)大盛り」(540円)を注文した。すると、前田さんが生麺を大釜に泳がせて、茹で始めた。茹で時間は2分半程度。冷水にさらして、びっくり水をかけてしめたピカピカな細麺のせいろが登場した。そばの大盛りはプラス60円で、食べ応えも十分で満足感が高い。

「春菊天せいろ(もりそば)大盛り」(540円)。これが「そば作」の自家製麺である、更科系の細く硬い麺

 まず、細身のそばを箸で持ち上げ、つけ汁がこぼれそうになる位、どっぷりとつけて食べるのだ。そばの食感、硬めの歯ごたえ、コシがなかなかよい。そして、次にそばに一味唐辛子をかけて食べていく。唐辛子はそばにかけるのが一番うまい。

そばを箸でたくさん持ち上げて、たっぷりのつけ汁に入れて男食い
一味唐辛子はそばにふるとうまい

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 つゆとそばのバランスがすこぶるよい。この味が小諸そばとも違うオリジナルな「そば作スタイル」である。