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特集観る将棋、読む将棋

第2期“書く将棋”新人王戦――入選作決定&読者投票のお知らせ

“推し”をめぐる「新人王」の称号は誰の手に!?

 この度は、第2期“書く将棋”新人王戦へのご応募、誠にありがとうございました。合計36本もの熱の込められた原稿が届きました。今回は、「推しの名局」あるいは「推しの名言」という2つのテーマで募集した結果、バラエティに富んだ「推し」が文字で表現されていました。魅力ある棋士が多くいるからこそ、観る将文化が豊かになっている。そう改めて感じました。

 編集部で厳正に審査をした結果、10作品が「最終候補作」として残りました。その上で、3名の審査委員(遠山雄亮六段白鳥士郎さん、松本渚さん)と編集部がそれぞれ推薦する入選作(賞金2万円)が決定しました。

©iStock.com

入選5作品の発表!

【遠山雄亮賞】「『健闘したい』加藤一二三先生の言葉がずっと胸に残っている」(庭野そよこさん)

推薦のコメント:

令和の時代に加藤一二三九段を『ひふみん』ではなくプレイヤーとして「推す」ところに新鮮さを感じました。

そして、加藤九段が貫いた「無言」に見出した意味。名棋士が積み重ねてきたからこそ、「無言」に意味がある。

思わずグッときました。

意表をつく導入と合わせて、私のお気に入りの作品です

【白鳥士郎賞】「すべては『僥倖』に始まる 72歳の『観る将』が藤井聡太にハマったわけ​」(鈍気放手さん)

推薦のコメント:

ものすごいラブレターが来てしまいました。72歳のおじいさんから17歳の少年へのラブレターです。まず、文体が若い。そしてやってることがいちいちかわいい。藤井七段とご家族にお送りしたい文章ですね!

読んでいて思わされたのが「こういうおじいちゃん、いま日本にいっぱいいるんじゃないかな?」ということでした。私にはまだピンときませんが「これ、わしじゃん!」と思う70代の方々が、たくさんいると思います。

そういう方々に届いて欲しいという気持ちも込めて、これを1位に選ばせていただきました。これからも積極的にこの気持ちを発信していっていただきたいです。

【松本渚賞】「『あの時の3倍強い』山崎隆之八段の言葉に私はのけぞった」(ボス村松さん)

推薦のコメント:

見よ、これが山ちゃんを応援する時の将棋ファンの姿だ!

山崎隆之八段の将棋の面白さと、見守るファンの深くて歪んだ(?)愛が、凄まじい勢いと語彙で語られた作品だと思います。きっと山崎八段を知る人なら身に覚えのある興奮の仕方が描写されているのではないでしょうか。

勢いが凄いため改善点も見えてしまうのですが、それを上回って面白さと愛が光っていると思いました。

これからもエチルをキメながら山ちゃんと山崎将棋を愛してください。

【文春将棋賞】「対局の内容を理解したくて……私の『青嶋未来の将棋トレーニング』」(みらい研究会さん)
推薦のコメント:

青嶋未来六段に六枚落ちの指導対局でボロボロにされ、「あんなにやさしくない先生がいるのか……」とかえって興味を持つ。そこからの青嶋推しへのハマり具合が凄まじい作品です。特に動画配信の青嶋解説を繰り返し視聴して書き写す様と「あおしまファイル」に大笑いしました。

単に熱心なファンであるだけでなく、青嶋六段の言葉の意味を考え、将棋と勝負の真理に少しでも近づこうとする謙虚な姿勢にも好感を抱きました。これからもずっと「ミライの将トレ」、続けていってください!!

【文春オンライン賞】「深く静かに潜航せよ ダークホースと呼ぶには好感度の高すぎる男、飯島栄治」(軽部龍太郎さん)

推薦のコメント:

「推し」を描くために必要なものは、特別な体験ではありません。ただし、読者の共感を得るためには、その「推し」の魅力を伝える具体的なエピソードが不可欠です(それは、ツイートでも、ネット解説でも、イベント出演時の発言でもかまいません)。

将棋会館での飯島少年との思い出は、筆者だけが知っている宝物のような逸話です。しかし、そこに甘んじることなくディテールを掘り下げ、さらには「いま」の対局に投影したところに書く力を感じました。

◆ ◆ ◆

 なお、惜しくも入選を逃した残りの最終候補は、以下の5名(到着順)による作品でした。

【最終候補】梅澤浩太郎さん、杉山直人さん、篠原啓太さん、沙耶さん、鳩さん

 また、あと一歩で最終候補に届かなかった予備選考通過作品は、以下の5名(到着順)による作品でした。

【あと一歩で賞】澤田柊さん、きゃべ夫さん、橋詰元丹さん、立花紫朗さん、水池亘さん

読者投票で「新人王」を決めよう!

 入選した5作品のうち、どれが「新人王」のグランプリ(最優秀賞)にふさわしいか、決めるのは読者のみなさんです。各記事の末尾には「と金ボタン」が付いています。記事を読んで「良かった!」と思ったら、ぜひボタンをクリックしてください。それが記事への投票になります。

 7月31日(金)23:59まで投票が行われ、もっとも票数が多かった記事が、栄えある第2期“書く将棋”「新人王」(賞金5万円)に輝きます。

INFORMATION

結果発表

読者投票の結果、最多得票を集めた鈍気放手さん(「すべては『僥倖』に始まる 72歳の『観る将』が藤井聡太にハマったわけ​」)が、第2期“書く将棋”新人王(最優秀賞)に選ばれました。鈍気放手さん、おめでとうございます。

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