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事故物件に住んだらこんなにヤバかった「深夜に通知不可能の着信。留守電を再生したら…」

事故物件に住んだらこんなにヤバかった「深夜に通知不可能の着信。留守電を再生したら…」

“事故物件住みます芸人”が明かす恐怖の実話

2020/08/22
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 2020年8月28日、『リング』の中田秀夫監督がメガホンを取り、主演をKAT-TUNの亀梨和也さんが務める映画『事故物件 恐い間取り』が公開される。

 売れない芸人がプロデューサーから「テレビに出してやるから事故物件に住んでみろ」と無茶ぶりされ、殺人事件が起きた事故物件に住んで心霊映像を撮影するというストーリーだが、この話の元になった番組が『北野誠のおまえら行くな。』であり、原作になっているのが、僕が書いた事故物件体験記『事故物件怪談 恐い間取り』(二見書房)である。

 僕は今でこそ大阪と東京でそれぞれ事故物件を借りていて、沖縄でも通算10軒目となる事故物件を借りているわけだが、そもそもは芸歴10年を過ぎても特に仕事がない、ただの売れない一芸人だった。

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芸人人生を大きく変えた先輩の一言

 霊感もない、怪談もない、オカルトに造詣があるわけでもない僕が事故物件に住み始めたきっかけは、事務所の先輩である北野誠さんの一言である。

「おまえ、事故物件住まへんか?」

“事故物件住みます芸人”の松原タニシ ©蘇桜旬

 この一言が、僕の何もなかった芸人人生を大きく動かしたのは間違いない。実際、事故物件に住んだことでテレビ番組『北野誠のおまえら行くな。』にレギュラー出演させてもらうことになり、以降、他のオカルト関連の番組にも露出できるようになった。

 そして事故物件での生活や集めた話が本になり、その本が映画となった。映画『事故物件 恐い間取り』ではこの一連の流れを亀梨和也さんが、売れない芸人“山野ヤマメ”として演じ、物語は進んで行くのである。

不動産屋界隈でも有名な“いわくつき物件”

 さて、そんな僕の運命を変えた一番最初の事故物件だが、この物件は北野誠さんが「大阪 殺人 事故物件」で検索して一番最初に出てきたというマンションであり、不動産屋界隈では非常に有名な“いわくつき物件”だった。僕は番組の指示の下、自分で不動産屋まで契約しに行ったのだが、「私がもし友人に部屋を紹介するなら、10人中10人にここじゃない別の物件を紹介しますよ」と担当者に言われ、なかなか紹介さえしてもらえないというスタートだった。

 なんとかゴリ押しして住むことは叶ったものの、不動産屋は内見時、一切部屋の中には入らなかった。それだけ“何かがある”物件なのだろうと察した。