誰もが知っているお店の、誰もが食べたことのある定番メニュー「じゃない方」を食べるグルメコラム<じゃない方のグルメ>。

 今回はサブウェイ!

 サブウェイと言えば、もりもりの野菜と、自分であれこれカスタムできるサンドイッチが魅力ですが、なんと今回のじゃない方はそのどちらもないという!

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 野菜無し!? カスタム無し!? めっちゃ、サブウェイじゃない方のサブウェイなのです。

早朝のサブウェイ、OPENの文字が心強いです。

“それ”が食べられるのは朝!

 サブウェイなのに野菜が全く入らないという、とても気になる「じゃない方」。僕の事務所の近くにある渋谷桜丘店では、“それ”をブレックファストでのみ提供していると聞き、開店直後にやってきました!

 サブウェイなのに野菜が入らないメニュー。それはずばり……

 ホットドッグ! 

 しかもプレーンドッグ。

カウンターにずらりと並んだ野菜やトッピングがサブウェイの魅力ですが……

 サブウェイにホットドッグなんてあったっけ?と思う人もいるでしょうが、店舗限定で提供している隠れたメニューなのです。

 やっぱりサブウェイに来ると、野菜食べたい。特に朝だし……。と思う気持ちを、抑えに抑えて「ホットドッグ1つください」。

 じゃない方のプロにしか言えないセリフです。

「ホットドッグ1つください」と言える勇気。

注文したらあとは待つだけ

 ホットドッグの特徴の1つは、とにかく提供が早いこと!

 なにしろ、パンも選ぶ必要がなく、野菜をあれ増やしてこれ減らしてと言う必要もなく(というか野菜がないので)、トッピングやソースを選ぶ必要もない。

 注文したらあとはもう出てくるのを待つだけでいいのです。

たくさんの野菜を前にあれこれ言いたいけど、ただ待つ人。

「嫌われる勇気」を胸に……

 朝なので、この早さは嬉しい。嬉しいが、ちょっと寂しい。

 なんか言いたいのです。トマト増量で!とか、ピーマン抜いてね!とか言いたいのです。

 ここに来て分かりました。サブウェイへの欲求とは、つまり承認欲求だったのです。かまって欲しいのです。自分のわがままを聞いて欲しいんです。

ノーカスタムでできあがったプレーンドッグ。

 しかし、そこであえて、「じゃない方」を頼む勇気。まさにアドラー的な「嫌われる勇気」を持つことが大事です。(合ってるか?)

 ということで、さっそくアドラー流にホットドッグを食べてみます。