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最大のバブルから一転…コロナで岐路に立たされた歌舞伎町のホストたちに密着

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“夜の街”歌舞伎町で感染が広がる

Smappa!Groupは自粛期間を、著名人を講師に招いてのリモート勉強会など、ホストの教育にあてていた。

そして休業要請から1ヵ月半後の5月25日に緊急事態宣言が解除された。

しかし、ホストクラブには逆風が続く。6月には“夜の街”という言葉が日本中に広がり、歌舞伎町に厳しい目が向けられていた。そんな中、手塚会長は歌舞伎町の主だったホストクラブの代表者たちと新宿区役所を訪れた。

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新宿区からの依頼を受け、行政とホストの橋渡し役として動き始めていたのだ。そして「第1回 新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会」では、ホストクラブが積極的にPCR検査を受ける方向になった。

手塚会長は「行政とは取り締まる側とされる側というイメージでした。でも、この街全体が同じ歌舞伎町の住民という意識を持って、お互いが歩み寄ることができると、街は変わっていくのかなと思います」と話した。

 

こうした中、手塚会長率いるAPiTSは6月19日に拡大した店舗に移転。スタッフたちは3密を避けるために席数を制限し、全員がロゴ入りのマスクをつけ接客に当たることになった。客にも感染対策に協力してもらい、手はもちろん靴底まで消毒し、入店。検温も行い、感染者が出た場合、追跡調査ができるように個人情報を聞き取っていた。

 

ホストたちは席を移るたびに手の消毒を行い、常に扉を開けて出入りの業者も店に入れないよう徹底。シャンパンの注文が入ってもホストクラブの華である掛け声“コール”は行わず、対策をしながら来店した客を盛り上げていた。

一方、3月中旬の取材の際には「RHYTHMのオーナー社長としてどう判断するか。営業した方がいいのか、でもお客さまも従業員、キャストも新型コロナウイルスになったりしたら責任を感じる」と話していたレイラさんも必死に戦っていた。

8月に入り、RHYTHMでは業者に依頼して光触媒コーティングという作業を実施。抗菌作用やウイルス感染予防の効果が期待できるという。