元ジャニーズ事務所の手越祐也(32)のフォトエッセイ「AVALANCHE~雪崩~」(双葉社)が発売された。過去に報じられたスキャンダルについて女性の実名を出して語る、芸能人について私見を書き連ねるなど奔放すぎる内容だ。この1冊にジャニーズファンはどのようなまなざしを向けているのだろうか。
「この1冊によって、“ジャニヲタ”はいま危機的状況にある」
こう語るのは20年以上ジャニーズのファンで“ジャニヲタ・エバンジェリスト(伝道師)” のみきーる氏だ。これまで「ジャニヲタあるある」(アスペクト)、「ひみつのジャニヲタ」(青春出版社)、共著で「大人のSMAP論」(宝島社新書)などを上梓している。「AVALANCHE~雪崩~」がジャニーズファンに及ぼした影響とは、一体何なのだろうか——。みきーる氏に話を聞いた。
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手越とNEWSを巡るファンの6類型
手越祐也さんの初エッセイ「AVALANCHE~雪崩~」の出版はファンにとって衝撃的でした。私は匿名質問サービス「質問箱」を自分のTwitterフォロワーに開放しているのですが、ここに出版直後から途絶えることなく本書に対する意見が届いています。フォロワーからの投稿は、私が返信すればやりとりがTwitterのタイムラインに公開されるので、あるファンの投稿を目にしたほかのファンがまた投稿をして……と、激しい論戦が繰り広げられているのです。
“ジャニヲタ”と言っても一枚岩ではありません。例えば、手越さんやNEWSを中心にファンを見てみると、ざっくりと6つの立場に分類できます。
1)手越担(手越さんだけが好き)
2)NEWS担かつ手越担(NEWSファンだが手越さんが特に好き)
3)NEWS担(NEWSファン)
4)NEWS担かつ手越以外担(NEWSファンだが手越さん以外のメンバーが特に好き)
5)手越以外担(NEWSの手越さん以外のメンバーだけが好き)
6)NEWS以外のジャニーズファン
彼女らは愛する“推し”の活動が順調であれば、どの立場であっても、推しの幸せのために一致団結することができます。しかしグループからメンバーが脱退したり、トラブルが起きたりしたときには、推しへの愛からそれぞれの立場のファンが対立してしまうこともあります。