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【悲痛投稿】「傷つけられた」「怒りもある」「担降りも」手越祐也“暴露本”にジャニヲタ激震のワケ

2020/08/27
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山P、錦戸と“イチゴ”が抜けていったNEWS

AVALANCHE~雪崩~」を巡って様々な意見がありますが、一般の方の中には「愛が重すぎないか?」と感じる人もいるかもしれません。しかし、そもそもNEWSファンには格別に愛情の厚い方が多いように思います。

 NEWSは当初9人グループからスタートしました。そこから人気メンバーである山下智久さんが抜け、錦戸亮さんが抜け、2011年からは4人組として再出発しています。当時、NEWSは「イチゴをなくしたショートケーキ」と表現されることもありました。しかし2018年5月20日、全国ツアーのファイナル公演で、小山慶一郎さんがこんなことを発言しました。

山下智久(本人のInstagramより)

「(4人になった)当時は『イチゴのないショートケーキ』なんて言われたんですけど、そのときじゃあ最高のスポンジケーキになってやろうと思ったんです。イチゴになるのは、ファンのみなさん。そうしたら、どこでも見たことのない素敵なショートケーキができると思うんだ!」

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錦戸亮(本人のInstagramより)

 その後もNEWSには紆余曲折がありましたが、変わらずファンでいる方は、この言葉を胸にNEWSを支え続けてきた“精鋭”ともいうべき方々。愛の深さも人一倍なのだと思います。

 そんなファンの深い愛情をも、「AVALANCHE~雪崩~」は揺さぶりました。

独立のために語られた過去

 本書における手越さんは、日本神話に登場する男神・イザナギのように思えます。イザナミはジャニーズ在籍時代の思い出です。

 イザナギは死んでしまった妻・イザナミにどうしても会いたくなり、彼女を黄泉の国から連れ帰ります。しかし、「地上に着くまで決して振り返るな」という禁を破ってイザナギが見たのは美しかった妻ではなく、残念に変わり果てた姿でした。その姿を目にしたイザナギは逃げ出しイザナミの心は傷つきました。そして、最終的には愛し合っていた2人の心は離れ離れになってしまいます。

18世紀の画家・西川祐信によるイザナギ(右)とイザナミ(左) ©️AFLO

 手越さんのように退所してから過去のことを語るのは、過去という名のイザナミを無理やり黄泉から連れ出そうとするイザナギのようなもの。独立が決まった、光明が見えたからといって、不用意に過去を振り返っては、過去は哀しい異形に姿を変えるだけ。美しかった過去はそのままに、前に進むべきなのです。