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2020/09/12

地元宮城県出身の真面目、誠実、口下手のザ・伊達男

 まずは、なんといってもピッチングフォーム!野球の技術的なことは全然わからない私でも、惚れ惚れしてしまうほど美しい、なんと言うのだろう……柔らかくて、しなやかで、力感がないのに、ボールは伸びるようにシューーーンと飛んでいくのです!

 岸投手といえば、地元宮城県出身。東北の男性の特徴は、真面目、誠実、口下手といわれています。岸投手はまさに、伊達男だとおもうのです!

「自宅から近いから。丸刈りにしなくていいから」という理由で選んだ高校は、地元の公立の名取北高校。そこから東北学院大学へ進学した経歴からはプロ野球選手になりそうなギラギラ感がない。スラムダンクでいえば、流川楓のような、いい意味のクールさ。

 誠実な方だなと思ったのは、囲みインタビューのとき。

 先発投手は登板前日に、囲み取材を受けることが恒例なのですが、登板に集中したいからと、口数が少なくなる選手も多いのです。岸投手は元々口数が少ないものの、ひとつ一つの質問に対して、とても丁寧に答えてくれていました。

 その中で印象に残っているのは、登板前は吐きそうになる程、緊張するという話。常にひょうひょうとしているイメージだったので、その話を聞いてとても驚いた記憶があります。岸投手をよく知る方曰く、登板当日は選手も周りも誰も話しかけられないほど自分の世界に入っているのだそう。繊細さも合わせ持ちながら、とても真面目な方だなと感じました。

岸孝之 ©時事通信社

忘れられないホーム初勝利のヒーローインタビュー

 そして私にとって忘れられないのが、2017年5月28日。

 岸投手移籍後、ホーム初勝利の日にヒーローインタビュー。前日から岸投手が勝ったら何を聞こうかなとワクワクドキドキ。この日しか聞けない質問をしよう!と思っていました。しかし、過去のインタビュー映像を見ても、やはり口数が多くないお方。どのように引き出そうかと、不安もありました。

 当日の球場は岸投手のホーム初勝利を願うファンで埋め尽くされ、スタンドは青いタオルでいっぱいに。

 この日の登板は、7回2失点。古巣のライオンズ相手に13-2の大勝。

 インタビュー序盤でスタンドのタオルについて触れると、

「ありがとうございまーーす」

 と笑顔で手をあげた岸投手。スタンドからは大歓声があがります。

袴田「7回を投げて立ち上がりも素晴らしいピッチングでしたが、振り返っていかがでしょうか?」

岸「4回でちょっと気が抜けちゃったんですけど……(スタンドから笑い声)、もう一度気を入れ直して、7回、8回まで行こうと思って投げました」

 球場全体の一体感、そしてとてもいい空気が流れる。

袴「今日で4勝目。ここまでの3勝と、今日のホームの1勝、想いは違いますか?」

 ちょっと難しいかもしれない質問にも、言葉に少し詰まりながら答えてくれました。

岸「あの~楽天のファンの皆さんがたくさんいる中で勝てたのは……よかったです(笑顔でごまかし)」

 なんだこの笑顔はー!!!

 普段はすました印象だったのですが、この日は本当にニコニコ。そして予想をはるかに超える力強い初BURN!を見せてくれました!

 この岸スマイルに撃ち抜かれた楽天ファンは男女共に多いとおもいます。

 岸投手の笑顔の中には、あの大歓声を受け止め、仙台に帰ってきた、そしてファンに受け入れられたという喜びがあったのではないでしょうか。

 私自身も、あの日は、岸投手が本当にイーグルスの一員になったんだなぁ、と実感した一日でした。

©袴田彩会

 さて冒頭の司会の日の話に戻ります。

 初めの会話の後、また舞台袖でお話しするタイミングがあり……。

岸「袴田さんは東北放送にいたんですよね?」

袴田「そうです!」

岸「ぼんやり~ぬやってました?」(注:『サンドのぼんやり~ぬTV』。サンドウィッチマンMCの東北放送のバラエティ番組、度々イーグルスを取材している)

袴田「はい! 3年ほど担当してました!」

岸「僕と会ってます?」

袴田「え……。あ、会ってます……」

 あれ……最初の会話で、「お久しぶりです」って言われたよな? 私のことを覚えてくれていたのではないのかな。東北放送にいた事は知っていたから「お久しぶり」と言ったのか。

 それとも私の空耳でホントは「お疲れ様」と言ったのかなぁ……。

 岸投手が覚えていてくれたことに舞い上がっていた私ですが、どうやら覚えられてはいなかったみたいです。

 でもいいのです! 今はYouTube見てくれているのですから。

 私は変わらず全力で応援していきます!!

 明日9月13日が、今シーズン4試合目の登板予定の岸投手。

 華麗なフォームで日本ハム打線を抑えてくれること願っています!

◆ ◆ ◆

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