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あの時期だったから「まだよかった」

――千原せいじさん、とにかく明るい安村さん、宮迫博之さん……と、“不倫芸人”は多いと思いますが、いまだに東ブクロさんの名前が挙がることもありますよね。

森田 いちばん罪としては重いですからね(笑)、先輩芸人の奥さんが相手という、いちばん濃い不倫してますからね。 

東ブクロ まぁ僕の場合は特殊やったんでね、文句言える立場でもないんですけど。まぁそこで名前を知ってもらったと言ったらあれですけど、そういう部分もね。

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森田 え、あれ売名やったん!? マジで?(笑)

「さらば青春の光」の森田哲矢 ©文藝春秋

東ブクロ いや売名ではないけど(笑)、そう言ってイジってもらえたのは助かったっていう意味でね。

森田 マジメな話、あの時期だったから、まだよかったかもって思うんですよ。今やったとしたら、お昼の『バイキング』(フジテレビ系)なんかで16週間はぶっ通しで責められますから(笑)。

東ブクロ そんな大物ではないけど(笑)。あの当時って、ベッキーさんの不倫のまだ前で。そこから他の不倫が出てくるたびにえらいことになっていった。まだそこまで知名度がなかったのが救いだったかなとは思いますね。

森田 世間の方が思ってるほど、当事者同士は仲悪くないんですよ。最近もその先輩の方と一緒にテレビに出たりしてますしね。

――でも、最初はギクシャクしていたんですよね? いまもやりとりはあるんですか?

東ブクロ たまに話もします。はじめに明るみに出たときには、「一回会って話しようか」と言われて。でも、めっちゃ怒られたとか、殴られたとかはないですよ。話の中身はややこしいけど、2人の関係的には僕は謝るしかないし、みんなが思っているほど頭ごなしに怒られるとかはなかったですね。相手の方が大人だったので……。

「さらば青春の光」の東ブクロ ©文藝春秋

――当事者の問題というより、不倫に対する社会の目が年々厳しくなっていますよね。

東ブクロ いや、文春さんが厳しくしてはるんですけどね(笑)。

森田 ホンマですよ、正義の鉄槌みたいに振りかざして(笑)。でも、みんなに“変な正義感”みたいなものが芽生えてるのかなぁ。そう考えたら、今芸人になるとかって、ちょっとナンセンスかもしれないですね。だって売れて、お姉ちゃん遊びしたら叩かれるんですから。千鳥の大悟さんにあこがれて芸人になるとかはあるかもしれないけど。マジであの人と(ビート)たけしさんだけですよ、無敵なの。

 だから、これから入ってくる若手は、みんな大悟さんみたいなキャラになるかもしれないですね(笑)。最初っから、頭ごなしに毒吐くようなヤツばっかりで溢れかえっちゃって。「第8世代」はちょっと期待してます。