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2020/10/23

genre : ライフ, , 歴史, 社会

迫力あるファンタジー系の造形物

 この「Green Prak」の前を通りぬけるように右折していくと、先程の「ワンハッピープラザ」の別ゲートに着く。こちらには、大きな顔のついた樹木や、キノコなどのファンタジー系の造形物が並んでいるのだが、いまではシートで覆われ、一部しか見ることができない。

樹木写真

 シートで覆いきれず、通行人を見下ろし続ける樹木さん。

 

 キノコの上にはカタツムリさんもいるよ。

バス停

 ワンハッピープラザ前には、シャトルバスの停留所が。どこに連れていってくれたのだろうか。

 清里は、元々は誰も住んでいないただの高原だったが、1938年の小河内ダム建設に伴い、水没する地域から移り住む人々が増加。そこにGHQの将校だったこともあるポール・ラッシュ博士が農園や牧場の開拓支援などを行う「清泉寮」を開設し、開発が進んでいったという。

 70年代に中央自動車道が開通すると、首都圏の人々の避暑地として徐々に観光地化し、80年代に突如としてブレイク。「高原の避暑地」というメルヘンイメージと、原宿パステル文化が奇跡的な融合を果たし、様々な施設が開発されていったという経緯がある。

 そのシンボルとなるのが、この「ワンハッピープラザ」だったようだ。

「ジェラテリア」なのか「紅や」なのか? 謎のジェラート店

 駅前まで戻り、今度はもう一本の大通りを下っていく。最初に目に入るのは、屋根にネコのイラストが描かれた「GELATERIA」だ。お店の中を覗くと、ジェラート用の什器が残されており、近年まで営業していたのかもしれない。

 
 

 

 風雨にさらされたおかげで、ゴッホのような味わいになった「ジェラート」の看板。

 この建物の入り口には、売り物なのか「77」というプライスカードが掲げられたワーゲンバスや、牛のオブジェなどが残されており、なかなかカオスな雰囲気。看板をみても「ジェラテリア」なのか「紅や」なのか、その両方だったのかよくわからない。

 
 

 

 

「e」だけ抜け落ちて、「hand mad」となっている。とにかく狂ってしまったようだ。

いまにも崩壊しそうな建物ばかり

 この通りは、両脇に廃墟や空き家が連なっている。今にも朽ち果てそうな建物がある一方、営業してそうな店もシャッターが閉まっているので、とにかく静かだ。

 

 レトロフューチャー感漂う照明の奥にも廃墟がある。

 

 ウッディな作りは雰囲気があるが朽ちるのも早いようで、いまにも崩壊しそうだ。

 
 

「ANGEL」という看板がある建物は、外観だけでもオシャレにしようと三角形の山のようなイメージの外壁を建てていたのだが、それが朽ち果ててしまったせいで異様なスケルトン物件となっている。

 

 ポツンと建つコテージ風の建物は、それだけで80年代ホラーなテイストだ。

 

「只今 占い中!」とのことだが、誰もいなかった。