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 そのことを念頭に置きつつ、今回は『鬼滅の刃』の大きな魅力である「キャラクター」を中心に、ご紹介していきたい。なお、以降の文章に関しては『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』までの内容に止めておくため、どうぞご安心を!

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は原作7~8巻の内容

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 本題に入る前に、まずは『鬼滅の刃』の基本情報をおさらいしておこう。舞台は、人を食らう鬼が存在する大正時代の日本。炭売りの少年・竈門炭治郎は、家族を鬼に皆殺しにされてしまう。

 唯一生き残った妹の禰󠄀豆子(ねずこ)は、傷口に鬼の血が混入したことで鬼へと変貌。現場に駆け付けた鬼殺隊(鬼を倒すために立ち上げられた政府非公認の組織)の隊士・冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)に導かれ、炭治郎は禰󠄀豆子を元に戻すために修業を積み、鬼殺隊の入隊試験を目指す。

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 入隊試験では、のちに同期となる我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)、栗花落カナヲ(つゆり・かなを)と対面。

 試験を見事突破し、鬼殺隊の剣士として歩み始めた炭治郎は、数々の任務をこなしながら、全ての鬼の祖である鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)に近づいていく。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 ちなみに、鬼を倒すには太陽光を浴びせるか、特別な刀「日輪刀」で首を斬るかの基本2パターンしかない。さらに、鬼は再生能力が非常に高く、中には「血鬼術」という特殊な術(眠らせたり、地面にもぐったり、攻撃力が倍増したり、さまざま)を使う者も。

 その中でも特に強力な者が、鬼舞辻の血を多く分け与えられた「十二鬼月」という精鋭たちだ(上弦と下弦でランク付けされる)。

 対する鬼殺隊には、「柱」と呼ばれるリーダーたちがおり、それぞれに型の異なる「呼吸」という術を使う。

「水柱」である義勇は水の呼吸、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に登場する「炎柱」の煉獄杏寿郎は炎の呼吸を使う。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 義勇の弟弟子となる炭治郎も水の呼吸(途中で「ヒノカミ神楽」という特殊な呼吸が発現)の使い手で、善逸は雷の呼吸、伊之助は獣の呼吸を駆使して、鬼と戦う。