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『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』でも、列車の中で「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」を発動して鬼を一掃し、禰󠄀豆子を窮地から救うという実に美味しい場面が用意されている。

“ヒットの法則”とでもいうべき魅力的なキャラクター造形

2位の冨岡義勇は王道のクールキャラ。 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 2位の義勇もまた、王道のクールキャラだ。口数は少なく冷静沈着だが、実は人情家。悲しい過去を背負い、家族や友の形見を羽織って戦う二枚目であり、TVアニメ版では炭治郎を苦しめた下弦の鬼を瞬殺した圧倒的な手練れだ。

 かと思えば、柱の皆から煙たがられているという“ぼっち属性”も持っている(本人は「俺は嫌われてない」と発言している)。

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『鬼滅の刃』の前身となる『過狩り狩り』や『鬼殺の流』の主人公ともどこか似た雰囲気を漂わせており、いわゆる主人公キャラでもある(ちなみに、もともと炭治郎はサブキャラだったのを、担当編集者との話し合いの中で主人公に昇格させたのだとか)。

 炭治郎の兄弟子であり、TVアニメでは自分の命をかけて、炭治郎と禰󠄀豆子を守るなど、彼にも非常に重要な役割が担わされている。

6位の嘴平伊之助。©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 そして6位の伊之助は、ザ・少年漫画な「強さをひたすらに求める」キャラクター。自分を育ててくれたイノシシの皮をかぶっているが、容姿端麗な少年。

 最初は「猪突猛進」を絵に描いたような直情型で独断専行タイプだったが、炭治郎や善逸と切磋琢磨する中で、強い仲間意識が芽生えていく

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では彼の成長が非常によく描かれており、炭治郎との共闘で魅せるほか(敵の能力を看破し、炭治郎を救うシーンが熱い)、心が折れそうになった炭治郎を叱咤激励するなど、大活躍する

7位の煉獄杏寿郎は劇場版の実質的な主人公。©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 7位の煉獄さんは、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の実質的な主人公。本作をご覧になった方はお分かりになるかと思うが、後半からは完全に煉獄さんの話になる。

 彼は、主人公の憧れや理想となるキャラクターだ。包容力とリーダーシップがあり、何より圧倒的に強い。完全無欠のキャラクターでありながら、家族間に問題を抱えていたり、亡き母の遺志を全うしようとしていたりと、非常にドラマティックな人物。