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代表も不祥事、YGエンタでは……

 所属アイドルだけでなく、梁玄錫(ヤン・ヒョンソク)元代表(50)までが賭博などの問題を起こし、イメージが失墜しているYGエンターテインメントは、外部講師を定期的に招待して講義を聞くなど、人格教育に力を入れている。

 オーディション番組を通じて今年8月にデビューを果たした12人組のボーイズグループ「TREASURE」は、デビュー記念のインタビューで、所属するYGエンターテインメントの教育について、次のように説明した。

「普段、人間性に関する本をたくさん読み、人間性に関する会話をメンバーたちとよく交わしています。どうすれば良い影響力を伝えることができるかについて、いつも悩んでいます」(チェ・ヒョンソク)

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「読書特別講義や関連講義を会社のトレーニングの一環として受けました。メンバーたちと一緒に本を読んだり感想文を共有したりする時間を持ちました」(ジフン)

「本をテーマに多くの討論を行い、新型コロナが起こる前には文化体験も行い、創意力を養いました」(バン・イェダム)

NiziU公式Twitterより

NiziUは若者のロールモデルになれるか?

 SMエンターテインメントとYGエンターテインメント所属のアイドルが相次いで「人格」をめぐるトラブルを巻き起こしたことで、人柄を重視するJYPエンターテインメントの「アイドル育成システム」に対する再評価が行われている。

 特に、冒頭で触れたとおり、パク・ジニョン代表が謙虚さと人柄を強調した「Nizi Project」を通じてデビューした「NiziU」の9人のメンバーに対する評価も、韓国では肯定的な意見が聞こえてくる。

「Nizi Projectオーディションはとても優しいオーディションで感動的だった。まず、他の参加者に対して過度な競争心を見せる参加者はおらず、他の参加者の成功を心から祝う姿も印象的だった。こうした日本人特有の思いやりがNiziUの活動でも魅力につながると思う」(日刊紙の芸能記者)

 韓国では、多くの子供たちのロールモデルになっているK-POPアイドルに、その影響力に見合う社会的責任を求める風潮がある。

 正式なデビューを控えたNiziUがオーディションで見せてくれた健康な精神や自然体の魅力を十分発揮すれば、韓国のファンにも良い影響力を与えるアイドルとして愛されることになるだろう。