事の発端は前日の21日、15年に渡って韓国芸能界で活動するエディター兼スタイリストのAさんが、自身のInstagramに次のような書き込みをしたことだった。
〈今日、私はある人に徹底的に(心を)踏みつけられる経験をした。地獄のような20分だった。挨拶は完全に省略され、椅子に座ったまま、その前に立っている私の顔に携帯電話を手にして指差しながら暴言を吐いた。(その怒りが)私に向かったのか、その部屋にいた全員に向かったのかわからないほど興奮していた。とにかく今日の対象は私だったようだ〉
Aさんは、文章の最後に「#psycho」「#monster」というハッシュタグをつけたが、この2つの言葉は、Red Velvetの曲名と、アイリーンとスルギ(26)によるユニットの曲名。この告発の相手を推測させた。
その後、Aさんと似た経験をしたという芸能関係者からのアイリーンについての暴露が相次ぎ、この“パワハラ”の主人公が彼女であるという噂が、一瞬にしてインターネットを沸かせることになった。
アイリーンは、Aさんの書き込みがあった翌日の22日午前、自身のInstagramに「私の愚かな態度や軽率な言動でスタイリストの方の心を傷つけ、申し訳ない」と謝罪。所属事務所のSMエンターテインメントも、アイリーンがAさんを直接訪ねて謝罪したと明らかにし、「当社も同様に今回の事件に責任を痛感する」という謝罪文を発表した。
しかし、ネット民たちの非難は収まらなかった。
世論が悪化すると、アイリーンをモデルに起用している世界的な化粧品ブランド「クリニーク(Clinique)」は、アイリーンが登場する広告ポスターを売り場やホームページから撤去。今年公開予定だったアイリーンの主演映画は封切りを延期する事態となった。
相次いでいるK-POPアイドルの“人格問題”
韓国では最近、アイドルの「人格」問題がグループ脱退にまで繋がった一件があった。
7月3日、人気ガールズグループ「AOA」の元メンバーで、現在俳優として活動しているミナ(27)が自身のインスタグラムを通じて、AOAメンバーのジミン(29)から練習生の時からグループ脱退までの11年間、精神的なイジメを受けたと主張した。
ジミンと所属事務所FNCエンターテインメントはミナを訪ねて謝罪し、ジミンがグループから脱退して芸能界を引退することで事が収まった。
グループ内でのトラブルに止まらず、昨年には韓国社会に衝撃を与えた重大な事件も発生している。