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ロンブー・淳「『ヒプノシスマイク』、これは俺好きなアニメですね」 地上波番組の作り方に、革命を起こしたワケ

テレビ番組「田村淳のコンテンツHolic」より

2020/11/10

 どのあたりがですか?

水野 大阪でヒプマイのLIVEがあったとき、大阪城ホールの正面にヒプマイのグラフィティが飾られたんですね。それを描いたのがKAZZROCKさんっていう、世界的スプレーアートの第一人者なんです。

 おお、KAZZROCK! はいはい。

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水野 そのKAZZROCKさんに、「プレバト!!」のスプレーアート査定の先生を頼んだんです。それでOAの時に、アニメ系に詳しい音響効果のスタッフが、その企画のBGMにヒプマイの曲を使いまくったんです。そしたらヒプマイのファンが物凄く喜んでくれて、「プレバト!!」が一気にTwitterでトレンド入りしたんですよ!

 へー!!

水野 もちろん、「プレバト!!」の企画は企画として、何の違和感もなく見ていただける。だけどヒプマイのファンにとっては、ヒプマイのBGMのイントロ大会がSNS上で(行われている)。

 あー、もう勝手に違うように楽しみはじめたんすね。

水野 流れてる瞬間に「この曲流れた」って、どんどんタイムラインに流れてくる。

 楽曲1つで、新しい視聴者層を取り込めるってことですね。

水野 今までの音効さんは、放送されるVTRに対して「こんなBGMが合ってると思う」っていう自分のセンスでBGMをかければ良かった。でもこれからは、Twitter等でバズるか、っていう観点を持ってるかによって、ネットの盛り上がり方が変わるんです。もちろん、地上波のコンテンツに変な影響を及ぼしてたらダメなんですけど。

 本編で違和感がある音楽使ってたら、「違う」と水野さんも言いますもんね。

水野 だけど、ヒプマイの音楽が流れてるから「プレバト!!」を見て、「見たら面白かった!」って視聴者が純粋にプラスオンされていく演出。それは、(内容の面白さに影響を与えないという前提では)僕が考える限り唯一の演出なんです。

 なるほどね。

水野 ちなみに淳さん、実は今日「コンテンツHolic」の放送始まってから、今の時点でもうヒプマイの曲が14曲、使われてるんです。

©MBS

 えっ? すげえ仕掛けしてくんじゃないですか。

水野 ハハハ。

◆「田村淳のコンテンツHolic」はTVerMBS動画イズムでも配信中です。

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