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ロンブー・淳「『ヒプノシスマイク』、これは俺好きなアニメですね」 地上波番組の作り方に、革命を起こしたワケ

テレビ番組「田村淳のコンテンツHolic」より

2020/11/10
note

水野 僕らが地上波で作るときもすごく気にする「パッケージ力」っていうやつなんですけど。同じBGMがずっとかかる番組は、古くは「トリビアの泉」や、「ナニコレ 珍百景」等があります。でも、6秒まで縮めることは地上波ではみたことない。そういう意味で、すごく強いコンテンツだなと思いました。

 はー……、そういう視点なのか。

水野 中には、あんまり自分の好みじゃないものってあるじゃないですか。でも、次はなんだろう、次はなんだろうって見てしまう。これがパッケージ力の強さですよね。

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 負の力が溜まりづらいってことですよね。20個中1個、好きなものがあっただけで、またその好きを探そうとするってことでしょ。

水野 そうなんです。

 なるほど、こうやって捉えるのね。「オモロ!」で、俺は終わっちゃってるもんな。

水野 で、その中でもこれが、僕が一番好きな動画です。

「味が変わるかき氷ライト」を見る2人。 ©MBS

 あー、シロップって実は味がほとんど一緒って言いますもんね。

水野 今、淳さんがおっしゃった通りで、雑学を知ってるとより楽しめるんですよね。かき氷のシロップって、色が違うだけで、味が一緒だけど、食べてる人たちがレモンって思ったりイチゴって思ったりするわけですよね。その雑学をベースにして「照明を変えるとみなさん自分の好きな味が食べられるでしょ」って。この気づきは、すごい気持ちよかったんですよね。

 アンチテーゼ的なのもあるし、自分にはない発想が展開するから、脳が気持ちいいですね。

水野 気づけた自分も、ちょっと嬉しかったりするじゃないですか。

 「あっこれそういうことね」ってね。 俺、早々と(知ってるって)言っちゃったのはそういうことですからね。

水野 ハハハ。やっぱり僕も「林先生の初耳学」を作ったから、ベースの知識があると笑えるっていう瞬間に快感を覚えるんです。普段からインプットも苦じゃないというか。

  みんながコンテンツを作る時代に、「6秒商店」はいい教材ですね。

水野 次に紹介するのは「テレビの作り方に革命を起こす異ジャンルのコンテンツ」、「ヒプノシスマイク」です!

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