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「強すぎる性欲は精神科で治すことができるのか?」精神科医が渡部建会見を徹底分析

「強すぎる性欲は精神科で治すことができるのか?」精神科医が渡部建会見を徹底分析

genre : エンタメ, 芸能

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渡部は「性依存症ではない」と述べたが……

 会見では渡部に対して、性依存症になっているのではないかという質問も投じられた。これに対して「別のことで精神科に伺うことがあり、カウンセリングを受けた。僕が言っても説得力はないですが、(性的な)依存症ではないと言われました」と語ったが……。

渡部と佐々木 ©文藝春秋

「自己愛が強い人はひとたび、プライドが傷つくような出来事に出会うとものすごく落ち込みます。ちょっと鬱みたいになることさえある。まず、眠れなくなり、食欲が低下します。その結果、体重もどんどん減っていき、それで(医師に)相談に行かれたんじゃないかと思います。渡部さんの主治医は『性依存症ではない』と断言したそうですが、性依存かどうかはともかく、その性欲の並々ならぬ強さは間違いないでしょう。複数人と性的関係にあっただけでなく、乱交パーティに参加したり、多目的トイレで性行為にふけったりするなど、旺盛な性欲に驚いた人も多いと思います。

不倫を繰り返す人たちの「特性」

『サチリアージス』という医学用語があります。男性の異常な性欲亢進を指す言葉ですが、『サチリアージス』自体が治療の対象になることはほとんどありません。性欲の強い弱いは、体質に起因するものであり、それがどこまで許容されるかは環境にもよるからです。

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 ただ、統計的にいって、不倫を繰り返す男性の中に、『サチリアージス』の人が多いのは事実です。ですから、私は残念ながら、渡部さんはまた同じ過ちを繰り返す可能性が高いと考えます。

サチリアージス自体が治療の対象になることはほとんどないという ©文藝春秋 撮影・吉田暁史

 かつて芸能の世界には『遊びは芸の肥やし』『浮気はダメだけど、浮“体”はいい』という言葉があったように、天才的な芸人には、自己愛性パーソナリティ障害とサチリアージスを兼ね備えた方が多かったように思います。渡部さんもひと昔前まではそれで許されたのでしょうが、今は時代が違います。ご自身がなさったことについて、快感原則に流されることなく、真摯に向き合うことが改めて求められている。この会見で明らかになったのはそういうことだろうと思います」

4年ぶり2度目の不倫が発覚した宮崎謙介元議員 ©文藝春秋

宮崎謙介氏も「生まれ変わって出直したい」と言っていた

 元国会議員の宮崎謙介氏はこの11月、「4年ぶり2度目」の不倫騒動が発覚し、テレビの生放送で「もう一度、信頼しようとした知人、一般の方の信頼を裏切ってしまった。申し訳ありません」と謝罪した。コメントを求められた元国会議員の杉村太蔵氏は「宮崎さんほど全身の毛穴から、ほとばしるほどの性欲のある方はいませんよ」とコメントした。片田氏によれば、「宮崎さんも『サチリアージス』の可能性が高い」という。

 振り返れば、宮崎氏は4年前、議員辞職会見でハッキリとこう述べていた。

「子供のために、私は生まれ変わって、もう二度と、これから同じ過ちは絶対に繰り返してはならないのだと。父として、父として出直していきたいと思います」

 宮崎の轍を踏まず、渡部は「快感原則」に打ち勝てるのか。

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